伝奇女の城、吉原に暮らす浪人 上田秀人さんの『散華の太刀』を読んだ。『悲恋の太刀』『不忘の太刀』『孤影の太刀』に続く「織江緋之介見参」シリーズの第四弾である。 散華の太刀―織江緋之介見参 (徳間文庫) 作者: 上田秀人 出版社/メーカー: 徳間書店 発売日: 2006/... 2020.05.14伝奇剣豪江戸
武家江戸時代の武士のいじめ 山本博文さんの『江戸の金・女・出世』を読んでいる。「週刊現代」に連載された後に、講談社現代新書『サラリーマン武士道 江戸のカネ・女・出世』として刊行されたものを文庫化したもの。 江戸の金・女・出世―シリーズ江戸学 (角川ソフィア文庫) 作者...武家歴史読み物江戸
市井人情江戸の人にもお金は大事 『万事金の世』を読み終えた。お金をテーマにした悲喜劇を描いた時代小説のアンソロジーである。この本に収録された作家のラインナップに妙味がある。活躍が目覚しい現役作家から、故人になられた作家まで、バランスがいい。 万事金の世―時代小説傑作選 (...市井人情江戸経済
作家文芸評論家の井家上隆幸さんの話 昨晩、ある雑誌の企画で文芸評論家の井家上隆幸(いけがみたかゆき)さんとお会いする機会があった。井家上さんというと、『20世紀冒険小説読本』(海外篇・国内篇)などの著作があり、日本の冒険小説の書評家の第一人者として知られる。 20世紀冒険小説...作家読書・本
江戸棄捐令をテーマにした時代小説 山本一力さんの『損料屋喜八郎始末控え』を久々に読み返した。深川を描いた名作をピックアップしていて、本を取り出して読み始めたら面白くて、つい最後まで読んでしまった。この作品は、山本さんの初の長篇時代小説であり、単行本刊行当時(2000年5月ご... 2020.05.04江戸痛快経済