大正・昭和 C・Wニコルの傑作海洋小説三部作の完結編 C・Wニコルさんの『特務艦隊』を読んだ。本書は、『盟約』『遭敵海域』に続く、日本帝国海軍軍人・銛一三郎(もりいちさぶろう)を主人公とした、海洋小説三部作の完結編である。本作で描かれている時代が大正時代であり、ジャンルでいえば時代小説には含め... 2020.04.24 大正・昭和海洋
剣豪 鳥羽剣豪小説の面白さを再確認 鳥羽亮さんの『剣客春秋 恋敵』を読んだ。一刀流中西派の千坂道場主の千坂藤兵衛とその娘の里美が活躍する、人気シリーズの第五弾である。先日、第六弾の『里美の涙』が出たことで、読み逃していた本書を読むことにした。 剣客春秋―恋敵 (幻冬舎文庫) ... 剣豪江戸
捕物 二人の身元をそれぞれに追う、定町廻り同心の父と息子 千野隆司(ちのたかし)さんの『わすれ形見』を読む。「南町同心早瀬惣十郎捕物控」シリーズの第六弾である。、このシリーズはいずれの作品も、趣向を凝らしたサスペンスに満ちたスピーディーな展開で、ミステリーのツボも押さえていて、上質な捕物小説になっ... 捕物江戸
江戸 元・徒目付の深川の隠居が活躍する時代小説 小林力(こばやしりき)さんの『深川の隠居』を読んだ。元徒目付で林崎夢想流の遣い手である、海津軍兵衛が公儀が裁けぬ悪を斬る、「父子目付勝手成敗」シリーズの第二弾。 深川の隠居―父子目付勝手成敗 (学研M文庫) 作者: 小林力 出版社/メーカー... 江戸痛快
ブックガイド 時代小説とは何か 時代小説バカというぐらい、普段、時代小説しか読んでいない。そんな時代小説バカの私から見ると、『文蔵 2009・3』はかなり琴線にひっかかる箇所が多い。 文蔵 2009.3 (PHP文庫) 作者: PHP文庫「文蔵」編集部 出版社/メーカー:... ブックガイド時代小説読書・本