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伝奇

スケールが大きな伝奇時代小説『国禁』

上田秀人さんの『国禁』を読んだ。幕府奥右筆組頭の立花併右衛門と、立花家の隣家の次男で剣術遣いの柊衛悟が活躍する「奥右筆秘帳」シリーズの第2作目である。 国禁 (講談社文庫 う 57-2 奥右筆秘帳) 作者: 上田秀人 出版社/メーカー: 講...
歴史読み物

尾張藩御用達の豪農の資料から大名屋敷を解く

安藤優一郎さんの『大名屋敷の謎』を読んだ。 大名屋敷の謎 (集英社新書) 作者: 安藤優一郎 出版社/メーカー: 集英社 発売日: 2008/06/01 メディア: 新書 購入: 1人 クリック: 2回 この商品を含むブログ (20件) を...
江戸

蝦夷をテーマにした時代小説短篇集

6月2日(月)から、勤務先が御茶ノ水になった。江戸時代の切絵図でみると、神田川を挟んでちょうど昌平坂学問所の対岸に位置する。書店の丸善が近く、本の町、神保町へも歩いてすぐという時代小説好きには絶好のロケーションである。とはいえ、引越しやら新...
市井人情

疲れた心を浄化してくれる人情時代小説

昨夜は、会社の同じ事業部でアルバイトで勤めてくれたOさんの送別会だった。Oさんは、感情に左右されることが少なく淡々としながらも、確実に与えられた仕事を進めてくれる。ミスが少なく、気が利くところがあり、得難い存在だった。昼食時はいつも本を読ん...
ミステリー

写楽の謎を題材にしたミステリー捕物小説

楠木誠一郎さんの『ふたり写楽』を読む。元南町奉行直属の密偵で手習い師匠の一文字弦斎が活躍する「もぐら弦斎手控帳」シリーズの二作目である。一作目の『逃がし屋』がスケール感が大きく、エンターテインメント度も高い作品に仕上がっていたので今回も期待...