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市井人情

赤まんま―せつなくて愛おしい江戸の男女たち

北原亞以子さんの『赤まんま』を読んだ。「慶次郎縁側日記」シリーズの第八弾である。「三日の桜」「嘘(うそ)」「敵(かたき)」「夏過ぎて」「一つ奥」「赤まんま」「酔いどれ」「捨てどころ」の8篇を収録している。 赤まんま―慶次郎縁側日記 (新潮文...
江戸

新旧・徒目付の親子が活躍する痛快もの

小林力(こばやしりき)さんの『父子目付勝手成敗(おやこめつけかってせいばい)』を読んだ。小林さんは、前作『旋風喜平次捕物捌き(つむじきへいじとりものさばき)』で文庫書き下ろしデビューした、新進作家。カバーのプロフィールによると、1926年、...
江戸検

チョー悔しい、江戸文化歴史検定

今年も江戸文化歴史検定を受検してきた。自己採点では、前回と同じ78点で、またしても1級には手が届かなかった。冷静になって考えると、あと4問ぐらいは正解にできた気がするだけに悔しい。 【91】13代将軍家定の3番目の正室・敬子は、家定の死後に...
武家

ハラハラドキドキ、やがてジーンの一力ワールド炸裂

山本一力さんの『かんじき飛脚』を読んだ。物語の時代設定は、寛政元年師走。(『損料屋喜八郎始末控え』でも同じ時代が描かれていて、一力ファンには馴染み深い時代。) かんじき飛脚 (新潮文庫) 作者: 山本一力 出版社/メーカー: 新潮社 発売日...
歴史読み物

杉浦日向子さんの対談集「江戸塾」第二弾

杉浦日向子さんの対談集『杉浦日向子の江戸塾 特別編』を読んだ。月日が流れるのは早いもので、杉浦さんが亡くなられてから3年3カ月が経った。この対談集を読んでいると、TV「お江戸でござる」などで拝見していた杉浦さんの語り口がそのまま再現されてい...