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剣豪

鳥羽剣豪小説の面白さを再確認

鳥羽亮さんの『剣客春秋 恋敵』を読んだ。一刀流中西派の千坂道場主の千坂藤兵衛とその娘の里美が活躍する、人気シリーズの第五弾である。先日、第六弾の『里美の涙』が出たことで、読み逃していた本書を読むことにした。 剣客春秋―恋敵 (幻冬舎文庫) ...
捕物

二人の身元をそれぞれに追う、定町廻り同心の父と息子

千野隆司(ちのたかし)さんの『わすれ形見』を読む。「南町同心早瀬惣十郎捕物控」シリーズの第六弾である。、このシリーズはいずれの作品も、趣向を凝らしたサスペンスに満ちたスピーディーな展開で、ミステリーのツボも押さえていて、上質な捕物小説になっ...
江戸

元・徒目付の深川の隠居が活躍する時代小説

小林力(こばやしりき)さんの『深川の隠居』を読んだ。元徒目付で林崎夢想流の遣い手である、海津軍兵衛が公儀が裁けぬ悪を斬る、「父子目付勝手成敗」シリーズの第二弾。 深川の隠居―父子目付勝手成敗 (学研M文庫) 作者: 小林力 出版社/メーカー...
ブックガイド

時代小説とは何か

時代小説バカというぐらい、普段、時代小説しか読んでいない。そんな時代小説バカの私から見ると、『文蔵 2009・3』はかなり琴線にひっかかる箇所が多い。 文蔵 2009.3 (PHP文庫) 作者: PHP文庫「文蔵」編集部 出版社/メーカー:...
市井人情

妻が卒中で半身不随になっていまったら

曽田博久さんの『孤剣の絆 同行二人長屋物語』を読む。『千両帯』『万両剣』『十両首』と続く、曽田さんの「新三郎武狂帖」シリーズのファンだが、今回は新シリーズということで、期待感を持って読み始めた。 孤剣の絆―同行二人長屋物語 (時代小説文庫)...