お悔やみ 『蒼火』と『夏の椿』-北重人さんの訃報を知り… 旅行中に読んだ地方紙で、北重人さんの訃報に触れてショックを受けた。8月26日、胃がんのため死去。61歳だった。 北さんは、『夏の椿』で本格デビューし、『蒼火』では第9回(2007年)大藪春彦賞を受賞され、『汐のなごり』で140回(2009年... お悔やみ作家
歴史読み物 大名庭園の盛衰を通して江戸を知る 江戸をテーマとする執筆・講演活動を展開する歴史家の安藤優一郎さんの『大名庭園を楽しむ』を読んだ。本書は、江戸の大名屋敷の特徴を現代的な視点で解説した『大名屋敷の謎』の姉妹編にあたる江戸読み物。上屋敷・中屋敷・下屋敷など1000にも及ぶ江戸の... 歴史読み物江戸
剣豪 主人公が「わけあり」だから面白い時代小説 鳥羽亮さんの『わけあり円十郎江戸暦』を読んだ。PHP文庫から刊行された文庫書き下ろし時代小説。鳥羽さんといえば、この十年くらいコンスタントに多くの時代小説を発表され、そのいずれもが人気のシリーズになっているため、最近、ほとんど読みきれていな... 剣豪
市井人情 江戸の数学と愛をテーマにした傑作時代小説 鳴海風(なるみふう)さんの『円周率を計算した男』を読んだ。10年ぐらい前に単行本で刊行されたときに読んでいるが、例によってストーリー展開など細部の記憶がすっかり抜け落ちていたので、初めて読むような感じで面白く読めた。鳴海さんは、1992年に... 2020.05.19 市井人情江戸芸道
歴史読み物 娯楽都市江戸を支えた庶民パワー 安藤優一郎さんの『娯楽都市・江戸の誘惑』を読んだ。安藤さんは、江戸をテーマにした読み物や講演活動で活躍される歴史家だ。現代的な視点で江戸の観光力を解き明かした、代表作『観光都市江戸の誕生』の続編のような印象を与え、魅力的なタイトルで読書欲を... 歴史読み物江戸