江戸新旧・徒目付の親子が活躍する痛快もの 小林力(こばやしりき)さんの『父子目付勝手成敗(おやこめつけかってせいばい)』を読んだ。小林さんは、前作『旋風喜平次捕物捌き(つむじきへいじとりものさばき)』で文庫書き下ろしデビューした、新進作家。カバーのプロフィールによると、1926年、...江戸痛快
江戸検チョー悔しい、江戸文化歴史検定 今年も江戸文化歴史検定を受検してきた。自己採点では、前回と同じ78点で、またしても1級には手が届かなかった。冷静になって考えると、あと4問ぐらいは正解にできた気がするだけに悔しい。 【91】13代将軍家定の3番目の正室・敬子は、家定の死後に...江戸検
武家ハラハラドキドキ、やがてジーンの一力ワールド炸裂 山本一力さんの『かんじき飛脚』を読んだ。物語の時代設定は、寛政元年師走。(『損料屋喜八郎始末控え』でも同じ時代が描かれていて、一力ファンには馴染み深い時代。) かんじき飛脚 (新潮文庫) 作者: 山本一力 出版社/メーカー: 新潮社 発売日... 2020.05.24武家江戸痛快
歴史読み物杉浦日向子さんの対談集「江戸塾」第二弾 杉浦日向子さんの対談集『杉浦日向子の江戸塾 特別編』を読んだ。月日が流れるのは早いもので、杉浦さんが亡くなられてから3年3カ月が経った。この対談集を読んでいると、TV「お江戸でござる」などで拝見していた杉浦さんの語り口がそのまま再現されてい...歴史読み物江戸江戸学
伝奇お茶目な将軍吉宗が魅力の伝奇捕物小説 今もっとも、次回作が楽しみなシリーズの一つに、「兵庫と伊織の捕物帖」がある。小松左京賞受賞作家の伊藤致雄(いとうむねお)さんの時代小説シリーズである。『吉宗の偽書』『蜻蛉切り』に続くシリーズ第三弾の『吉宗の推理』も何とも魅力的な作品に仕上が...伝奇捕物江戸