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歴史読み物

娯楽都市江戸を支えた庶民パワー

安藤優一郎さんの『娯楽都市・江戸の誘惑』を読んだ。安藤さんは、江戸をテーマにした読み物や講演活動で活躍される歴史家だ。現代的な視点で江戸の観光力を解き明かした、代表作『観光都市江戸の誕生』の続編のような印象を与え、魅力的なタイトルで読書欲を...
江戸

山手樹一郎ワールドへ誘う痛快な時代小説

鳴海丈(なるみたけし)さんの『ぼんくら武士道』を読んだ。鳴海丈さんというと、大人向けの時代小説の書き手というイメージがあって、その作品を今までほとんど読んでこなかった。しかしながら、PHP文庫の書き下ろし時代小説としてリリースされた本書は、...
女性

榎本武揚を愛した女性通詞を描く時代小説

宇江佐真理さんの『アラミスと呼ばれた女』を読んだ。アラミスは、アレクサンドル・デュマの『三銃士』の登場人物で、女性的な人物として描かれている。本書の主人公お柳は、榎本釜次郎(後の武揚)の命により、男装をして、幕府洋式軍隊を指導するフランス軍...
江戸

江戸時代の絵師を題材にした珠玉の短篇集

葉室麟(はむろりん)さんの『乾山晩愁(けんざんばんしゅう)』を読んだ。葉室さんは、表題作の「乾山晩愁」で2005年第29回歴史文学賞を受賞してデビューし、2007年『銀漢の賦』で第14回松本清張賞を受賞した新進気鋭の時代小説家。 乾山晩愁 ...
武家

浪人たちのクーデター「慶安の変」を描く新視点時代小説

犬飼六岐(いぬかいろっき)さんの『叛旗は胸にありて』を読んだ。犬飼さんは、2000年「筋違い半介」で第68回小説現代新人賞を受賞し、デビューした、今注目の時代小説家の一人。愛犬の名前がロッキーでその飼い主さんということからペンネームを付けら...