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中国

古代中国を舞台にした時代小説―『孫子伝』

塚本青史(つかもとせいし。正しい表記は「塚」の字には点が付いていて、「青」の下の部分は円の字である)さんの『孫子伝』を読む。孫子とは、中国の春秋時代の末期(紀元前6世紀後半)に活躍した、兵法家の孫武の尊称。この物語は、斉(せい)出身の孫武が...
ブックガイド

新しい作家の作品に出会う楽しみ

『文蔵 2008.9』が家に届いた。特集は、没後75年 今、読み直したい「宮沢賢治」。9月21日に没後75年を迎える宮沢賢治の作品世界を紹介している。作品ガイドと人物コラム、北村薫さん、大林宣彦さんへのインタビューなどで構成されていて、この...
市井人情

『弥勒の月』江戸に生きる男女の心の闇を描く

あさのあつこさんの『弥勒の月』を読んだ。時代小説バカなので、『バッテリー』をはじめとした、あさのさんの現代小説を今まで読んでこなかった。その作風について全く知らなかったこともあり、最初から最後まで、とてもスリリングにわくわくしながら読書がで...
江戸

夏休みの宿題と老眼?

土日にイベントのスタッフとして出勤した関係で、今日は代休を取って会社を休んでいる。降ったり止んだりのはっきりしない天気ということもあり、溜まっていた夏の宿題をやろうと思う。 ウン十年も経っているにもかかわらず、学生のような感じで、夏の間にや...
伝奇

アル中の家老が主人公の傑作時代小説

羽太雄平(はたゆうへい)さんの『家老脱藩 与一郎、江戸を行く』を読んだ。『峠越え』『新任家老 与一郎』に続く、「与一郎」の第三弾である。このシリーズの魅力の一つは、主人公が家老という設定。もっとも、第一作の『峠越え』では筆頭家老榎戸弥次郎衛...