シェア型書店「ほんまる」で、「時代小説SHOW」かわら版を無料配布
武家

天保の改革の暗部を探る、女狂言師の活躍を描く

杉本章子さんの『お狂言師歌吉うきよ暦』を読んだ。お狂言師とは、大名家の奥向きへあがって狂言を披露する者のこと。 お狂言師歌吉うきよ暦 (講談社文庫) 作者: 杉本章子 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2008/12/12 メディア: ...
ドラマ

蘭学者緒方洪庵が主人公の捕物小説がNHK土曜時代劇に

築山桂(つきやまけい)さんの『緒方洪庵 浪華の事件帳 禁書売り』を読んだ。江戸時代の大坂を舞台にした時代小説で注目される築山さんの初期の作品である。2001年4月に島影社から単行本で刊行され、長年探し求めていた作品が、双葉社から文庫化された...
お知らせ

2009年丑、本年もどうぞよろしく

あけましておめでとうございます。 皆様は、いかがお過ごしでしょうか? 年末年始で面白い時代小説は読めましたでしょうか? 旧年中は「時代小説SHOW」で大変お世話になりました。 とはいえ、2008年は仕事にかまけて、「時代小説」に集中できない...
伝奇

乱歩賞作家翔田寛さんの時代小説新シリーズ

翔田寛(しょうだ・かん)さんの『やわら侍・竜巻誠十郎 五月雨の凶刃』を読んだ。翔田さんは『誘拐児』(終戦直後を舞台にしたミステリーで時代小説ではない)で、第54回江戸川乱歩賞を受賞した、気鋭のミステリー作家。時代小説には、幕府お抱えの奥絵師...
ミステリー

大藪春彦賞受賞のスリル感に満ちた時代小説

北重人(きたしげと)さんの『蒼火(あおび)』を読んだ。前作の『夏の椿』は、江戸の情景描写、ストーリーテリング、キャラクターづくりと心理描写、どれをとってもすばらしい時代小説の傑作だった。今回の『蒼火』は、『夏の椿』より前に執筆された作品で、...