2024年時代小説(単行本/文庫書き下ろし)ベスト10、発表!
市井人情

土佐への郷愁と深川の粋―『牡丹酒』

年末年始に山本一力さんの『牡丹酒』を読んだ。一力作品で、日本酒、土佐と、年末年始っぽい感じがして選んだ一冊。牡丹酒 深川黄表紙掛取り帖(二) (講談社文庫)作者: 山本一力出版社/メーカー: 講談社発売日: 2009/10/15メディア: ...
市井人情

赤穂浪士と近松門左衛門が兄弟!?―『忠臣蔵心中』

師走を迎えると、赤穂浪士の吉良邸討ち入りの日(12月14日。といっても当時は旧暦になるわけだが)がクローズアップされるせいか、忠臣蔵をテーマにした時代小説が読みたくなる。今年は、バタバタしていたせいか、TVを以前ほど見なくなったせいか、12...
お知らせ

明けましておめでとうございます―時代小説SHOW

みなさん、良い年を迎えられましたか?年頭にあたり、2010年の抱負を披露したいと思います。1.時代小説を年間100冊読む―ここ数年、目標として掲げているが、達成できていない2.読んだ時代小説はすべて、ブログ「ほぼ日刊時代小説」にアップする―...
ドラマ

「龍馬伝」のもう一人の主役―龍馬を継いだ男

歴史家・安藤優一郎さんの『龍馬を継いだ男 岩崎弥太郎』を読んだ。岩崎弥太郎は、三菱の創業者であり、明治の経済人として知られている。龍馬を継いだ男 岩崎弥太郎 (アスキー新書)作者: 安藤優一郎出版社/メーカー: アスキー・メディアワークス発...
ミステリー

小さなヒロイン、ほうに心が洗われる感涙の時代小説―『孤宿の人』

宮部みゆきさんの『孤宿の人』を読んでいて不覚にも涙を流してしまった。目の前で新聞を読んでいた妻に気づかれないように、こっそり洗面所に行き、顔を洗った。でも、この涙は洗い流すのは惜しい、感涙だった。孤宿の人〈上〉 (新潮文庫)作者: 宮部みゆ...