市井人情江戸時代の京をガイドする時代小説―公事宿事件書留帳 8月に京都に行ってから、断続的に澤田ふじ子さんの「公事宿事件書留帳」シリーズを読んでいる。第十三巻の『雨女』を読み終えた。このシリーズの魅力のひとつに、京の地理や町の成り立ちから、江戸時代の文化、人々の生活、風習まで、物語の中で興味深く読者...市井人情捕物江戸
幕末維新剣から大砲、連発短銃へ―波濤の時代の防人 佐伯泰英さんの『海戦 交代寄合伊那衆異聞』を読む。信州伊那谷千四百十三石の旗本・交代寄合衆座光寺家の若き当主・座光寺藤之助為清が活躍するシリーズ第11弾である。相変わらず快調なペースで著作を続けられている。 海戦 交代寄合伊那衆異聞 (講談... 2020.01.16幕末維新痛快
鎌倉横浜・鎌倉を舞台にした時代小説をガイド 今、発売中の『文蔵 2009.9』では、「横浜・鎌倉」文学散歩を特集している。今年、開港150年を迎えて注目の高い横浜。9月19日からは元町のチャーミングセールが行われ、遊びに行きたいところ。時代小説ファンであれば、『鞍馬天狗』の大佛次郎(... 2019.10.13鎌倉
市井人情京を舞台にした時代小説で去り行く夏の思い出に 先週、夏休みをとって京都に遊びに行ってきた。「大人の修学旅行」をテーマに二泊三日の旅行で、京都を代表する観光名所を見て美味しいものを食べた。京都は何度か泊まったことがあったが、神社仏閣を見たのは中学校の修学旅行以来だったので、面白かった。一...市井人情捕物江戸
お悔やみ『蒼火』と『夏の椿』-北重人さんの訃報を知り… 旅行中に読んだ地方紙で、北重人さんの訃報に触れてショックを受けた。8月26日、胃がんのため死去。61歳だった。 北さんは、『夏の椿』で本格デビューし、『蒼火』では第9回(2007年)大藪春彦賞を受賞され、『汐のなごり』で140回(2009年...お悔やみ作家