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江戸

元・徒目付の深川の隠居が活躍する時代小説

小林力(こばやしりき)さんの『深川の隠居』を読んだ。元徒目付で林崎夢想流の遣い手である、海津軍兵衛が公儀が裁けぬ悪を斬る、「父子目付勝手成敗」シリーズの第二弾。 深川の隠居―父子目付勝手成敗 (学研M文庫) 作者: 小林力 出版社/メーカー...
ブックガイド

時代小説とは何か

時代小説バカというぐらい、普段、時代小説しか読んでいない。そんな時代小説バカの私から見ると、『文蔵 2009・3』はかなり琴線にひっかかる箇所が多い。 文蔵 2009.3 (PHP文庫) 作者: PHP文庫「文蔵」編集部 出版社/メーカー:...
市井人情

妻が卒中で半身不随になっていまったら

曽田博久さんの『孤剣の絆 同行二人長屋物語』を読む。『千両帯』『万両剣』『十両首』と続く、曽田さんの「新三郎武狂帖」シリーズのファンだが、今回は新シリーズということで、期待感を持って読み始めた。 孤剣の絆―同行二人長屋物語 (時代小説文庫)...
女性

江戸の「おくりびと」-三昧聖を描く時代小説

日本映画の「おくりびと」が第81回米アカデミー賞外国語映画賞を受賞し、納棺師という職業が注目されている。高田郁(たかだかおる)さんの『出世花』は、寺の湯灌場で亡骸を湯で洗い清めて、棺(「早桶(はやおけ)や「座棺」(ざかん))に納めるという、...

北條氏の河越城の合戦を描く歴史時代小説

海道龍一朗(かいとうりゅういちろう)さんの『北條龍虎伝』を読んだ。2006年7月に新潮社より刊行された『後北條龍虎伝』を文庫化にあたり、改題したものだ。徳川家の前に江戸(武蔵国)を統治していたのは北條家である。しかし、長年、東京に住み、箱根...