シェア型書店「ほんまる」で、「時代小説SHOW」かわら版を無料配布
お知らせ

2009年丑、本年もどうぞよろしく

あけましておめでとうございます。 皆様は、いかがお過ごしでしょうか? 年末年始で面白い時代小説は読めましたでしょうか? 旧年中は「時代小説SHOW」で大変お世話になりました。 とはいえ、2008年は仕事にかまけて、「時代小説」に集中できない...
伝奇

乱歩賞作家翔田寛さんの時代小説新シリーズ

翔田寛(しょうだ・かん)さんの『やわら侍・竜巻誠十郎 五月雨の凶刃』を読んだ。翔田さんは『誘拐児』(終戦直後を舞台にしたミステリーで時代小説ではない)で、第54回江戸川乱歩賞を受賞した、気鋭のミステリー作家。時代小説には、幕府お抱えの奥絵師...
ミステリー

大藪春彦賞受賞のスリル感に満ちた時代小説

北重人(きたしげと)さんの『蒼火(あおび)』を読んだ。前作の『夏の椿』は、江戸の情景描写、ストーリーテリング、キャラクターづくりと心理描写、どれをとってもすばらしい時代小説の傑作だった。今回の『蒼火』は、『夏の椿』より前に執筆された作品で、...
ミステリー

利休の恋と死が紡ぐ、時代を動かした美学

山本兼一さんの『利休にたずねよ』(PHP研究所)を読んだ。作者の山本さんは、安土城を作った男を主人公にした『火天の城』で松本清張賞を受賞し、直木賞候補にも選出される、新作が最も注目される時代小説家の一人。戦国時代のテクノクラート(第一級の工...
捕物

明治の「かわせみ」を読む

『華族夫人の忘れもの』が発売されたのを機に、遅ればせながら、『新・御宿かわせみ』を読んだ。江戸の「御宿かわせみ」の最終巻である、『浮かれ黄蝶(うかれきちょう)』も読んでいなかったこともあるが、登場人物たちの変貌ぶりに、幕末維新の激動ぶりを改...