市井人情 京を舞台にした時代小説で去り行く夏の思い出に 先週、夏休みをとって京都に遊びに行ってきた。「大人の修学旅行」をテーマに二泊三日の旅行で、京都を代表する観光名所を見て美味しいものを食べた。京都は何度か泊まったことがあったが、神社仏閣を見たのは中学校の修学旅行以来だったので、面白かった。一... 市井人情捕物江戸
お悔やみ 『蒼火』と『夏の椿』-北重人さんの訃報を知り… 旅行中に読んだ地方紙で、北重人さんの訃報に触れてショックを受けた。8月26日、胃がんのため死去。61歳だった。 北さんは、『夏の椿』で本格デビューし、『蒼火』では第9回(2007年)大藪春彦賞を受賞され、『汐のなごり』で140回(2009年... お悔やみ作家
歴史読み物 大名庭園の盛衰を通して江戸を知る 江戸をテーマとする執筆・講演活動を展開する歴史家の安藤優一郎さんの『大名庭園を楽しむ』を読んだ。本書は、江戸の大名屋敷の特徴を現代的な視点で解説した『大名屋敷の謎』の姉妹編にあたる江戸読み物。上屋敷・中屋敷・下屋敷など1000にも及ぶ江戸の... 歴史読み物江戸
剣豪 主人公が「わけあり」だから面白い時代小説 鳥羽亮さんの『わけあり円十郎江戸暦』を読んだ。PHP文庫から刊行された文庫書き下ろし時代小説。鳥羽さんといえば、この十年くらいコンスタントに多くの時代小説を発表され、そのいずれもが人気のシリーズになっているため、最近、ほとんど読みきれていな... 剣豪
市井人情 江戸の数学と愛をテーマにした傑作時代小説 鳴海風(なるみふう)さんの『円周率を計算した男』を読んだ。10年ぐらい前に単行本で刊行されたときに読んでいるが、例によってストーリー展開など細部の記憶がすっかり抜け落ちていたので、初めて読むような感じで面白く読めた。鳴海さんは、1992年に... 2020.05.19 市井人情江戸芸道