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伝奇

江戸初期の武蔵野の自然が美しい傑作伝奇小説

1月12日に北重人(きたしげと)さんの『白疾風(しろはやち)』を購入。作者が2009年8月26日に逝去されたことで、今後文庫化されていく作品の数がカウントダウンしていくことが淋しい。隆慶一郎さんのときみたいでしみじみとした思いにとらわれてし...
市井人情

この世で一番恐ろしい人間を描く、陰陽師小説

『逆髪』は土御門家の陰陽師・笠松平九郎が活躍する連作時代小説。陰陽師ものといっても、「この世で一番恐ろしいのは人間、物の怪などおりますまい」と主人公に語らせている。京の町と人情、文化が楽しめる。 逆髪―土御門家・陰陽事件簿〈4〉 (光文社時...
市井人情

土佐への郷愁と深川の粋―『牡丹酒』

年末年始に山本一力さんの『牡丹酒』を読んだ。一力作品で、日本酒、土佐と、年末年始っぽい感じがして選んだ一冊。 牡丹酒 深川黄表紙掛取り帖(二) (講談社文庫) 作者: 山本一力 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2009/10/15 メ...
市井人情

赤穂浪士と近松門左衛門が兄弟!?―『忠臣蔵心中』

師走を迎えると、赤穂浪士の吉良邸討ち入りの日(12月14日。といっても当時は旧暦になるわけだが)がクローズアップされるせいか、忠臣蔵をテーマにした時代小説が読みたくなる。今年は、バタバタしていたせいか、TVを以前ほど見なくなったせいか、12...
お知らせ

明けましておめでとうございます―時代小説SHOW

みなさん、良い年を迎えられましたか? 年頭にあたり、2010年の抱負を披露したいと思います。 1.時代小説を年間100冊読む ―ここ数年、目標として掲げているが、達成できていない 2.読んだ時代小説はすべて、ブログ「ほぼ日刊時代小説」にアッ...