江戸江戸ノベルズ第7号で文庫書き下ろしを楽しむ 朝日新聞の6月9日付け朝刊に、広告特集「江戸ノベルズ」第7号が掲載されていた。江戸ノベルズ(江戸を舞台にした時代小説)を特集したこの広告企画が折り込まれていると、ちょっと得した気分になる。 江戸文化の研究家の田中優子法政大学教授の話や、文芸... 2010.06.10江戸
時代小説江戸切絵図をかたわらに白金村周辺に思いをはせる 鈴木英治さんの『手習重兵衛 闇討ち斬』を読んでいる。麻布から白金辺りを舞台にした、時代小説を探していて、本書のことを思い出して読み始めている。 主人公の重兵衛は、新堀川の土手で行き倒れになっているところを手習い所師匠の宗太夫に助けられ、居候... 2010.06.03時代小説
時代小説安政の大地震、その日を描く 杉本章子さんの『その日 信太郎人情始末帖』を読んでいる。毎回、江戸情緒、人の愛と憎しみを描き、ドラマティックな展開とあいまって、お気に入りのシリーズである。 火事の怪我がもとで視力を失った呉服太物店「美濃屋」の主・信太郎の身を案じるおぬいは... 2010.06.01時代小説
人物江戸の最先端科学者、渋川春海の半生を描く 冲方丁さんの『天地明察』を読んでいる。碁打ちで算術家の安井算哲こと渋川春海のことは、この本を読むまでほとんど知らなかった。彼が取り組んだ改暦についても何も知らなかった。 改暦の儀。 貞享元年三月三日の今日。ついに帝は、かねてから誤謬明ら... 2010.05.30人物
時代小説藤沢さんが描く、小日向の風景 藤沢周平さんの『橋ものがたり』を読み終えた。十数年前に読んだときよりも、市井の男女の恋模様を面白く感じた。初読のときも面白いと思ったものだが、市井小説の真髄に触れた思いがする。自分がそれなりに年を重ねたせいかもしれない。 「小さな橋で」とい... 2010.05.29時代小説