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捕物

大火が変えた人生模様を描く捕物小説

北原亞以子さんの『消えた人達』を読みました。十手持ちで鰻屋の若旦那の爽太が活躍する捕物シリーズ「爽太捕物帖」の第2弾ですが、1作目の『昨日の恋』を読んでいなくても楽しめる作品になっています。 昨日の恋―爽太捕物帖 (文春文庫) 作者: 北原...
歴史読み物

武士の金銭事情を解き明かす歴史読み物

歴史家の安藤優一郎さんが、KKベストセラーズのベスト新書から『鬼平の給与明細』を発行されました。 鬼平こと長谷川平蔵がタイトル名に入り、時代劇・時代小説のファンには食指の動く本です。 第一章では、鬼平の素顔を金銭事情から紹介しています。第二...
時代小説

井上ひさしさんの訃報

作家の井上ひさしさんが3月9日、肺がんのため死去。75歳でした。 井上さんといえば、中高生の頃にそのユーモア小説(『ブンとフン』や『青葉繁れる』など)を愛読していました。また、大学生のころ、「イーハトーボの劇列車」などの芝居を見たことも思い...
時代小説

『汐のなごり』と酒田の町

北重人さんの『汐のなごり』は、出羽の架空の町・水潟を舞台にしています。この町は自然や湊町の風景ばかりでなく、風習や気質の面でも酒田をモデルにしていることが伝わってきます。 「塞道の神」では、小正月に行われる塞道の祭りが描かれ、幕見のことにも...
時代小説

「爽太捕物帖」、久々の復活

北原亞以子さんの『消えた人達』を読み始めました。鰻屋「十三川(とみかわ)」の入聟で十手持ち(岡っ引き)の爽太が活躍する捕物小説の第2弾です。前作の『昨日の恋』からずいぶん時間が経過したように思います。 さて、前作は連作形式で七編を収録してい...