痛快文春文庫期待の新人時代小説家、登場 文春文庫が自信を持って送り出す大型新人、八木忠純(やぎただすみ)さんの『喬四郎 孤剣ノ望郷 蜘蛛の巣店(きょうしろうこけんのぼうきょう くものすだな)』を読んだ。 蜘蛛の巣店―喬四郎 孤剣ノ望郷 (文春文庫) 作者: 八木忠純 出版社/メー... 2019.10.20痛快
時代小説永代橋崩落に題材をとった捕物小説 千野隆司さんの『永代橋の女 へっぴり木兵衛聞書帖』を読んだ。文化4年(1807)8月19日に起こった永代橋崩落に題材をとった、連作捕物小説。主人公の土橋木兵衛は、家禄五十石の無役の御家人で、達筆を買われて、看板書きの内職に精を出していた。四... 2010.06.11時代小説
江戸江戸ノベルズ第7号で文庫書き下ろしを楽しむ 朝日新聞の6月9日付け朝刊に、広告特集「江戸ノベルズ」第7号が掲載されていた。江戸ノベルズ(江戸を舞台にした時代小説)を特集したこの広告企画が折り込まれていると、ちょっと得した気分になる。 江戸文化の研究家の田中優子法政大学教授の話や、文芸... 2010.06.10江戸
時代小説江戸切絵図をかたわらに白金村周辺に思いをはせる 鈴木英治さんの『手習重兵衛 闇討ち斬』を読んでいる。麻布から白金辺りを舞台にした、時代小説を探していて、本書のことを思い出して読み始めている。 主人公の重兵衛は、新堀川の土手で行き倒れになっているところを手習い所師匠の宗太夫に助けられ、居候... 2010.06.03時代小説
時代小説安政の大地震、その日を描く 杉本章子さんの『その日 信太郎人情始末帖』を読んでいる。毎回、江戸情緒、人の愛と憎しみを描き、ドラマティックな展開とあいまって、お気に入りのシリーズである。 火事の怪我がもとで視力を失った呉服太物店「美濃屋」の主・信太郎の身を案じるおぬいは... 2010.06.01時代小説