2024年時代小説(単行本/文庫書き下ろし)ベスト10、発表!
ブックガイド

横濱王、原三渓の素顔に迫る、エンタメ近代小説

『横濱王』小学館文庫から刊行された、永井紗耶子(ながいさやこ)さんの近代長編小説、『横濱王(よこはまおう)』を紹介します。昭和十三年。青年実業家瀬田修司は、横濱一の大富豪から出資を得ようと原三渓について調べ始める。三渓は富岡製糸場のオーナー...
市井人情

『鯖猫長屋ふしぎ草紙(五)』をUP

田牧大和(たまきやまと)さんの文庫書き下ろし時代小説、『鯖猫長屋ふしぎ草紙(五)』(PHP文芸文庫)を、「時代小説SHOW」で紹介しました。よく似た縞三毛柄の二匹の猫と、その飼い主、青井亭拾楽という売れない画描き、そして「鯖猫長屋」の店子た...
ブックガイド

長屋に忍び寄る女盗賊の魔の手、サバと拾楽は動き出す

『鯖猫長屋ふしぎ草紙(五)』PHP文芸文庫より刊行された、田牧大和(たまきやまと)さんの文庫書き下ろし時代小説、『鯖猫長屋ふしぎ草紙(五)』を紹介します。江戸は根津宮永町の長屋が舞台の「鯖猫長屋ふしぎ草紙」シリーズの第五弾です。長屋で一番偉...
明治

新政府に独立運動を仕掛けた男を描く維新秘話

植松三十里(うえまつみどり)さんの近代歴史長編、『大和維新』(新潮社)を入手しました。植松さんの傑作長編小説『志士の峠』で、光を当てられた維新の先駆け、天誅組。少年の頃に、その影響を強く受けて、「大和」の独立と近代化を目指して、明治新政府に...
ミステリー

『始末屋』をUP

宮本紀子(みやもとのりこ)さんの長編時代小説、『始末屋』(光文社文庫)を、「時代小説SHOW」で紹介しました。主人公の直次郎は、羽州から江戸に出てきて三年目を迎える二十二歳の若者です。吉原の妓楼で無銭飲食や勘定が焦げ付いた客があると、楼主に...