2024年時代小説(単行本/文庫書き下ろし)ベスト10、発表!
市井人情

「ぼろ鳶組」エピソード1。黄金世代の火消に刮目せよ

今村翔吾さんの文庫書き下ろし時代小説、『黄金雛(こがねびな) 羽州ぼろ鳶組 零』(祥伝社文庫)を紹介します。羽州新庄藩火消頭・松永源吾と彼の率いる火消組「ぼろ鳶組」が、江戸の火事に立ち向かう痛快時代エンターテインメントには、エピソード1と呼...
市井人情

「2019年11月の新刊 中」をアップ

2019年11月11日から11月20日の間に、文庫で刊行される時代小説の新刊情報リスト「2019年11月の新刊 中」を掲載しました。今回は、祥伝社文庫から刊行される、樋口有介さんの本格時代小説、『変わり朝顔 船宿たき川捕り物暦』を紹介します...
古墳・飛鳥・奈良

壬申の乱を舞台に、『古事記』誕生を描く長篇古代小説

周防柳(すおうやなぎ)さんの古代を描く長篇時代小説、『蘇我の娘の古事記(ふることぶみ)』(ハルキ文庫)を入手しました。著者は、『八月の青い蝶』で第26回小説すばる新人賞を受賞して、2014年にデビュー。古今和歌集の成立を背景に紀貫之と六歌仙...
ミステリー

贋作事件で消えた絵師の真相を探す、若き藩士の苦悩

三好昌子さんの文庫書き下ろし時代小説、『狂花一輪 京に消えた絵師』(宝島社文庫)を入手しました。著者は、『京の縁結び 縁見屋の娘』で第15回『このミステリーがすごい!』大賞の優秀賞を受賞して、2017年にデビュー。嵯峨美術短期大学洋画専攻科...
幕末維新

勝海舟ら、江戸に暮らした士(サムライ)の素顔に触れる

江戸東京博物館で、明日2019年11月4日まで開催されている、特別展「士 サムライ―天下太平を支えた人びと―」に行ってきました。時代小説を読んでいても、武士なのか、侍なのか、その意味するところや使い分けがあいまいになることがあります。 日本...