2024年時代小説(単行本/文庫書き下ろし)ベスト10、発表!
市井人情

“臆病者”の新米同心、実は勇気も度胸も満点

吉橋通夫さんの『ずくなし半左事件簿』(角川文庫)を読了しました。信州松本藩六万石を舞台に、亡き父の跡を継いで、領内の村々を廻る郡方役所に出仕した、一人の若者を主人公にした、青春人情時代小説です。主人公の一志半左(いつしはんざ)は、柔術と小太...
伝奇

浅井家の幼い姫を巡り、忍びたちが躍動する、戦国冒険小説

稲葉博一(いなばひろいち)さんの文庫書き下ろし時代小説、『影がゆく』(ハヤカワ時代ミステリ文庫)を献本いただきました。本書は、ハヤカワ時代ミステリ文庫の創刊3タイトルの一冊。日本の戦国時代に舞台を移していますが、早川書房が得意としている海外...
人物

勝海舟夫婦の波瀾万丈の生涯を、妻の視点から描く新シリーズ

植松三十里(うえまつみどり)さんの文庫書き下ろし時代小説、『おたみ海舟 恋仲』(小学館文庫)を入手しました。本書は、妻のおたみの視点から、勝海舟夫婦の波瀾万丈の生涯を描く、文庫書き下ろしシリーズの第1作です。辰巳芸者のおたみは、呼ばれた席で...
剣豪

「軍鶏道場」のもう一人の師・権助、逝く。涙が抑えられず

野口卓さんの『羽化(うか) 新・軍鶏侍』(祥伝社文庫)を読了しました。南国の藩・園瀬(架空の地)を舞台に、剣術道場を営むかたわら、軍鶏を飼育する「軍鶏侍」こと、岩倉源太夫がその家族や師弟を中心に繰り広げられる、ファミリー時代小説シリーズの第...
歴史読み物

江戸検に向けて、公式テキストでバーチャル江戸百景めぐり

10月27日(日)に迫った第14回江戸文化歴史検定に向けて、『新江戸百景めぐり ―TOKYOで“江戸”を再発見―』(小学館)で受検対策をしようと思います。第14回江戸文化歴史検定(1級・2級・3級)は、2019年10月27日(日)に東京・大...