幕末維新 レスラーじゃない上田馬之助 司馬遼太郎さんの『アームストロング砲』に収録されている「斬ってはみたが」という短篇に、上田馬之助が登場する。上田馬之助といっても、「まだら狼」のニックネームを持ちヒール役として活躍された元プロレスラーの馬之助さんではない。馬之助さんは、19... 幕末維新
ミステリー 本能寺の変の新解釈 小泉首相の愛読書として、ベストセラーになった『信長の棺』は、やはり面白かった。桶狭間の合戦の謎から本能寺の変で信長の遺体喪失の謎までを、最新の信長研究に独自の解釈を加え、読みごたえのある作品になっている。 成功の最大の要因は、「信長公記」の... ミステリー戦国
捕物 近藤重蔵と長谷川平蔵 逢坂剛さんの『じぶくり伝兵衛』を快調に読み終えた。後年、蝦夷地の探検家として知られる近藤重蔵を主人公とした連作捕物小説「重蔵始末」シリーズの第二弾。若き日の、火盗改(火付盗賊改方)の与力としての活躍を描いて、ますます好調。 火盗改の長官とい... 捕物江戸痛快
ブックガイド こんなのがほしかった!平成時代小説 『読んで悔いなし!平成時代小説』(辰巳書房)を入手した。文芸評論家の縄田一男さんと「時代劇マガジン」編集部が編集したムックだ。「平成」の17年間に発行された時代小説にこだわったという視点が何よりもいい。その理由の一つを「はじめに」で以下のよ... ブックガイド時代小説
捕物 講談社文庫のしおりと不定時法 講談社文庫の新刊『じぶくり伝兵衛』を読み始めた。逢坂剛さんの時代小説「重蔵始末」シリーズの第二弾。本を読み終えてしおりを探したら、いつもと違うものが入っていてちょっとうれしくなった。 このしおりは薄いグリーンの厚手の紙で、幅が通常の倍あった... 捕物江戸用語痛快