2024年時代小説(単行本/文庫書き下ろし)ベスト10、発表!
市井人情

世の底辺で生きて死ぬ男女を描く、瞠目の暗黒時代小説

『日蝕えつきる』花村萬月さんの連作時代小説、『日蝕えつきる(ひはえつきる)』(集英社文庫)を入手しました。天明六年(1786年)元日に起きた皆既日蝕を題材に、その日に命を失った5人の男女の物語を綴った、連作時代小説です。あとがきで、著者は「...
女性

女縫箔師・咲の刺繍が紡ぐ縁(えにし)。江戸お仕事人情小説

『飛燕の簪 神田職人えにし譚』知野みさきさんの長編時代小説、『飛燕の簪 神田職人えにし譚』(時代小説文庫)を入手しました。本書は、2015年に招き猫文庫から刊行された『しろとましろ 神田職人町縁はじめ』を、タイトルを変更して復刊した作品です...
人物

「2020年8月上旬の新刊(文庫)」をアップ

『幻庵 上・中・下』|文春文庫2020年8月1日から8月10日の間に、文庫で刊行される時代小説の新刊情報リスト「2020年8月上旬の新刊(文庫)」を掲載しました。今回は、文春文庫の新刊、百田尚樹(ひゃくたなおき)さんの『幻庵 上・中・下』を...
作家

第9回歴史時代作家協会賞発表! 新人賞に『へぼ侍』

7月30日(木)、「日本歴史時代作家協会 公式ブログ」にて、第九回歴史時代作家協会賞(日本歴史時代作家協会主催)の各賞が決定し発表されました。受賞作(太字)と候補作は、以下の通りです。●新人賞坂上泉さん 『へぼ侍』(文藝春秋)加納則章さん ...
単行本

文芸の力で世を治めようと願う源実朝を描く、新人賞受賞作

『言の葉は、残りて』佐藤雫(さとうしずく)さんの長編時代小説、『言の葉は、残りて』(集英社)を入手しました。鎌倉幕府の三代将軍・源実朝を主人公に、頼朝の死後、繰り広げられた覇権争いを描いた歴史時代小説です。著者は、本作品(「海の匂い」を改題...