女性

色街で儚い夢を追う女と男の背中をそっと押す、おひろの物語

『女の厄払い 千住のおひろ花便り』稲田和浩さんの人情時代小説、『女の厄払い 千住のおひろ花便り』(祥伝社文庫)を入手しました。千住の飯盛旅籠・伊勢屋の遣り手・おひろを主人公にした、人情時代小説『そんな夢をあともう少し』に続く、「千住のおひろ...
人物

「2020年8月の新刊(単行本)」をアップ

2020年8月1日から8月31日の間に、単行本(ソフトカバー含む)で刊行される時代小説の新刊情報リスト「2020年8月の新刊(単行本)」を掲載しました。今月は、集英社から刊行される、朝井まかてさんの『類』を紹介します。森鴎外には、5人の子供...
単行本

おんな大工・峰が江戸の住宅問題を解決する、お仕事人情小説

『江戸のおんな大工』泉ゆたかさんの人情時代小説、『江戸のおんな大工』(KADOKAWA)を入手しました。裏長屋には、かならずといっていいくらい、大工をしている住人がいました。木と紙でできた江戸の住居は、耐久性が高くなく、火事にも弱く、修繕や...
ミステリー

江戸から明治へ移ろう時代を映す、本格時代ミステリの第2弾

『雪旅籠』戸田義長さんの連作時代小説、『雪旅籠(ゆきはたご)』(創元推理文庫)を入手しました。著者のデビュー作『恋牡丹』に続く、同心親子の推理が冴える、本格時代ミステリの第2弾です。若き日より『八丁堀の鷹』と謳われてきた北町奉行所定町廻り同...
市井人情

世の底辺で生きて死ぬ男女を描く、瞠目の暗黒時代小説

『日蝕えつきる』花村萬月さんの連作時代小説、『日蝕えつきる(ひはえつきる)』(集英社文庫)を入手しました。天明六年(1786年)元日に起きた皆既日蝕を題材に、その日に命を失った5人の男女の物語を綴った、連作時代小説です。あとがきで、著者は「...