医療

疱瘡が流行る江戸の町と人を活写する、捕物帳の新たな到達点

『惣十郎浮世始末』|木内昇|中央公論新社木内昇(きうちのぼり)さんの時代小説、『惣十郎浮世始末』(中央公論新社)は、老中首座水野忠邦が大がかりな政治改革を行った江戸天保期を舞台にした捕物小説です。著者は、2004年『新選組 幕末の青嵐』で小...
お知らせ

「ほんまる」で、「時代小説SHOW」かわら版を無料配布

本日、出来上がった「かわら版」第2号を置いてもらうため、シェア型書店「ほんまる神保町」に行ってきました。このかわら版は、無料配布のもので、ここでしか置いていません。お店(ほんまる)にお立ち寄りの方は、ぜひ、お持ちになってください。●「時代小...
剣豪

大火で孤児となった少年と、剣客で三味線師匠の親子ごっこ

『独り剣客 山辺久弥 おやこ見習い帖』|笹目いく子|アルファポリス文庫2022年に、アルファポリス第8回歴史・時代小説大賞大賞を受賞した、笹目いく子(ささめいくこ)さんの時代小説「調べ、かき鳴らせ」を改題した文庫デビュー作、『独り剣客 山辺...
お気に入り

殺人現場はウルトラセブンの処刑場。懐かしくも哀しい特撮愛

『神奈川県警「ヲタク」担当 細川春菜7 哀愁のウルトラセブン』|鳴神響一|幻冬舎文庫子どものころに、『ウルトラセブン』が好きで毎週欠かさずに見ていた記憶がありましたが、そのストーリーをどこまで正確に理解していたのか、今から考えると実に怪しく...
ミステリー

船宿を営む美人姉妹、その正体は大江戸版キャッツ・アイ

『緋あざみ舞う』|志川節子|文藝春秋志川節子(しがわせつこ)さんの『緋あざみ舞う』(文藝春秋)は、船宿を営む美人姉妹が実は江戸を騒がす「怪盗緋薊」という痛快時代小説です。お店を営む美人三姉妹が実は盗賊だったという設定は、1981年より「少年...