江戸

時代小説の舞台、江戸の川の関所。中川船番所資料館を訪ねて

月の晴れたある日、江東区大島にある中川船番所資料館を訪れました。小名木川は、徳川家康が最初に開削した運河で、隅田川と中川をつなぐ、幕府にとって重要な水路でした。正保四年(1647)に小名木川の西端、隅田川口にあった深川番所が、寛文元年(16...
単行本

徳川幕府黎明期のマカオ。二人の少年の数奇な運命を描く

『南蛮の絆 多聞と龍之進』|大村友貴美|双葉社大村友貴美(おおむらゆきみ)さんの長編歴史時代小説、『南蛮の絆 多聞と龍之進』(双葉社)を紹介します。著者は、2007年「首挽村の殺人」で第27回横溝正史ミステリ大賞を受賞しデビューした、推理作...
単行本

しのぎを削る若き棋士たちの対局と青春を描く、将棋時代小説

『桎梏の雪』|仲村燈|講談社仲村燈(なかむらとう)さんの長編時代小説、『桎梏の雪』(講談社)を紹介します。著者は、2021年、本作で第15回小説現代長編新人賞奨励賞を受賞しデビューを果たした期待の新鋭です。タイトルの「桎梏(しっこく)」とは...
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逆玉婚か?繁盛の切り札か? 大店仕出屋の婿どのの役目とは

『婿どの相逢席』|西條奈加|幻冬舎西條奈加さんの連作時代小説、『婿どの相逢席(むこどのあいあいぜき)』(幻冬舎)を紹介します。本書は、2021年、心淋し川(うらさびしがわ)』で第164回直木賞を受賞した著者が贈る、仕出料理屋を舞台にした、連...
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『文蔵2022.6』特集は平安時代の小説が刺激的

『文蔵2022.6』|PHP文芸文庫『文蔵2022.6』(PHP研究所・PHP文芸文庫)の特集は、雅な後宮、武士の台頭、怨霊…… 平安時代の小説が刺激的 です。2024年の大河ドラマが紫式部を主人公にした、「光る君へ」に決まり、注目を集める...