単行本

大航海時代に、国を守るため決死の船旅に出た琉球人の物語

『エクアドール』|滝沢志郎|双葉社滝沢志郎(たきざわしろう)さんの長編歴史時代小説、『エクアドール』(双葉社)を紹介します。命知らずのヨーロッパの男たちが一攫千金を夢見て新大陸やアジアを目指した大航海時代。日本では戦国時代に当たります。本書...
人物

土方歳三、小栗忠順ら、幕末の英雄が命を賭して遺したもの

『余烈』|小栗さくら|講談社小栗さくらさんの歴史時代小説集、『余烈(よれつ)』(講談社)を紹介します。若き日の北条政子を瑞々しい筆致で描いた短編「一樹の蔭」(『読んで旅する鎌倉時代』)を読んで以来、とても気になっていた著者の初の時代小説集で...
女性

「2022年6月上旬の新刊(文庫)」をアップ

『仕立屋お竜』|岡本さとる|文春文庫2022年6月1日から6月10日の間に、文庫で刊行される時代小説の新刊情報リスト「2022年6月上旬の新刊(文庫)」を掲載しました今回は、文春文庫から刊行される、岡本さとるさんの文庫書き下ろしの時代小説新...
ユーモア

天一坊は将軍の子か? 富士乃湯に関係者が全員集合の最終巻

『いい湯じゃのう(三) ご落胤の真相』|風野真知雄|PHP文芸文庫風野真知雄の時代小説、『いい湯じゃのう(三) ご落胤の真相』(PHP文芸文庫)を紹介します。肩凝りに悩まされる将軍徳川吉宗が、目安箱への投書をきっかけに、江戸市中の湯屋を訪れ...
江戸

時代小説の舞台、江戸の川の関所。中川船番所資料館を訪ねて

月の晴れたある日、江東区大島にある中川船番所資料館を訪れました。小名木川は、徳川家康が最初に開削した運河で、隅田川と中川をつなぐ、幕府にとって重要な水路でした。正保四年(1647)に小名木川の西端、隅田川口にあった深川番所が、寛文元年(16...