劇団民藝は、12月に藤沢周平さんの短編を原作とした『思案橋』を日本橋三越劇場で上演する。『思案橋』は、藤沢周平さんの「小ぬか雨」(『橋ものがたり』収載)、「夜の雷雨」(『神隠し』収載)、「亭主の仲間」(『時雨みち』収載)の三つの短編を原作にした芝居。
劇団民藝
三越劇場提携公演
『思案橋』
原作:藤沢周平
脚本:吉永仁郎
演出:高橋清祐
公演日:2011年12月4日(日)- 20日(火)
劇場:三越劇場(日本橋三越本店本館6階)
物語●
日本橋川が大川(隅田川)にそそぐ何町か手前、掘割に近い裏長屋。三月先に祝言をひかえ水茶屋勤めに精を出す娘、商売の見習いで上方にいる孫の帰りを待つ老婆、つぶしてしまった古手屋(古着古物の店)をもう一度立て直そうと日雇稼業や内職に汗を流す夫婦などが、肩を寄せ合ってその日その日を何とか過ごしています。今日も何事もなく終わりかけた秋の夕暮れ時、人目を避け駆け込んできた男とそれを追って来た十手の男たち。これがきっかけのように、一見平穏に暮らす裏店の人びとの心を揺さぶる出来事が次々と……。
【出演】
内藤安彦/水谷貞雄/今野鶏三/岩下 浩/西川 明/内田潤一郎/吉岡扶敏/和田啓作/高野 大/塩田泰久/平松敬綱/岡山 甫/西部 守
入江杏子/塩屋洋子/日色ともゑ/田畑ゆり/別府康子/新澤 泉/飯野 遠/印南 唯/齊藤詩織
【スタッフ】
装置=堀尾幸雄/照明=中川隆一/衣裳=貝沼正一/効果=岩田直行/舞台監督=内田喜三男
【入場料】
一般:6,300円/学生割引:4,200円(全席指定・税込)
三越劇場インターネット限定Mチケット:5,000円(座席数限定・当日座席指定税込)
一般前売開始=11月1日(火)
♪劇団民藝では、これまでも『深川暮色』(2005年)『海鳴り』(2008年)と、数ある藤沢周平作品の中から、現代にもつながる江戸庶民の哀歓を描いた好短編のいくつかを組み合せて演劇化し上演してきた。『思案橋』は、「藤沢周平原作=吉永仁郎脚本」の第三作。市井に生きる人びとの喜怒哀楽、人生のやるせなさが人情味豊かに綴られた物語が、裏店を舞台に展開する。経験豊かな役者たちの確かな演技力で、藤沢周平の世界が堪能できる。
出典:劇団民藝のWebページより