時代小説★単行本新刊情報|2025年2月の新刊(1日→末日)
2025年2月1日から2月末日の間に、単行本(新書含む)で刊行される時代小説、歴史関連書、古典日本文学の新刊情報リストです。新刊の各タイトルは、Amazon.co.jpの詳細紹介ページにリンクを張っています。ピックアップした本のあらすじは、Amazon掲載の紹介文から抜粋し、編集しています。
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澤田瞳子さんの『しらゆきの果て』
六十路を越えた老境の絵師・喜平治(宮川一笑)は、肉筆美人画の名手・菱川師宣の曾孫である姉弟と出会います。絵描きを志す弟・伊平の才能に感嘆し、彼の面倒を見ることになりますが、折しも町絵師の宮川一門と表絵師の狩野家の間で諍いが勃発し……。(表題作「しらゆきの果て」)
鎌倉、戦国、江戸、幕末――時代を超え、
人々を魅了し、時に狂わせる「美」の真髄を描いた5つの物語。
伊東潤さんの『天地震撼』
攻める信玄。守る家康。三方原合戦の真実、ここにあり。
戦国時代中期、東国では武田・上杉・北条が勢力を広げ、畿内では織田信長が台頭していました。自らの死期を悟った信玄は、武田家の安泰を図るべく甲斐を出陣し、徳川領への侵攻を開始。一方、家康も同盟を結ぶ信長に援軍を要請しつつ、戦国最強の武田軍団との戦いに挑みます。着実に西へ進む信玄でしたが、残された時間はあまりに短く、ついに息子・勝頼や重臣にも明かさない、ある決断を下すのでした――。
宮部みゆきさんの『猫の刻参り:三島屋変調百物語拾之続』
化け猫、河童、山姥――
異形たちが織りなす、三島屋の怪奇譚。
江戸・神田三島町の三島屋にて、次男坊・富次郎は「変わり百物語」の二代目聞き手を務めています。
飼い主の恨みを晴らす化け猫、命懸けで悪党壊滅に挑む河童、懺悔を泣き叫ぶ山姥――客人たちの語る身の上話に耳を傾ける日々。
一方、兄・伊一郎の秘密の恋人が出奔し、彼の縁談を巡る騒動に三島屋は巻き込まれていきます。
諏訪宗篤さんの『松の露: 宝暦郡上一揆異聞』
浪人・奥津慶四郎は、郡上領で年貢の算定法が変更され、領民が重税に苦しむ姿を目の当たりにします。村を代表する惣次郎を助け、領主・金森頼錦の非道を江戸に訴えますが、頼錦はさらなる圧政を強行。やがて、惣次郎は命を賭した最後の手段に出ようとします。
2024年、『海賊忍者』で第15回小説野性時代新人賞を受賞した気鋭の時代小説家が贈る、長篇歴史小説。
秋山香乃他さんの『アンソロジーしずおか 戦国の新説』
井伊直虎は男だった? 今川義元の母は寿桂尼ではない?
かつての“常識”が、最新研究により塗り替えられつつあります。
もし、これらの「新説」を基に歴史作家が小説を書いたら――。
歴史・時代作家グループ「操觚(そうこ)の会」の10名が書き下ろす、実験的な戦国短編集が誕生。
2020年発売の『アンソロジーしずおか 戦国の城』に続く、歴史ファン必読の一冊。
宮本輝さんの『潮音 第二巻』
幕末・維新の動乱を描く、宮本輝初の大河歴史小説。
時は江戸幕府最末期、安政から元治年間。
薬売りとして一本立ちした川上弥一は、京へ拠点を移します。
寺田屋事件、池田屋事件と血なまぐさい騒動が続くなか、旧知の薩摩藩士・園田矢之助らと共に、人々を救うため戦乱の町を奔走していきます――。
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