時代小説★単行本新刊情報|2024年10月の新刊(1日→末日)
2024年10月1日から10月末日の間に、単行本(新書含む)で刊行される時代小説、歴史関連書、古典日本文学の新刊情報リストです。新刊の各タイトルは、Amazon.co.jpの詳細紹介ページにリンクを張っています。
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★2024.10.04追記
天童荒太さんの『青嵐の旅人 上巻 それぞれの動乱』『青嵐の旅人 下巻 うつろう朝敵』
文久2年、幕末の伊予松山藩(愛媛県)での物語です。おへんろ宿「さぎのや」で育ったヒスイと弟の救吉は、藩士・青海辰之進と知り合います。医術を志す救吉は、足軽隊の調練に医師見習いとして参加することになります。戦を嫌うヒスイは、救吉を守るため男装して同行する決意をします。旅の中で坂本龍馬や新選組隊士と出会い、激動の時代を生き抜く中で、辰之進は武士としての葛藤に苦しみます。彼らが見た希望とは何だったのでしょうか。著者初の歴史時代小説です。
武川佑さんの『円かなる大地』
時は戦国、舞台は北の大地。謎に包まれたアイヌの壮年・シラウキは、人喰い熊の襲撃から少女を助けます。なんと、その少女は蠣崎氏当主の娘、稲姫でした。礼として居城に招かれますが、そのことが思わぬ形で和人とアイヌの戦いの引き金を引いてしまいます。
稲姫は、自らの無知が招いた惨事を目の当たりにし、和睦の道を進むことを決意します。一方、シラウキも稲姫の姿に心を動かされ、少年時代の惨劇を和睦によって清算することを願うようになります。
果たして二人は「とこしえの和」を成し遂げることができるのでしょうか。
赤神諒さんの『碧血の碑』
三条大橋、養浩館、江戸城、横須賀造船所、そして碧血碑――現代にも残るこれらの場所に宿るのは、堂々とした「歴史の敗者」たちの知られざる物語です。
時代を超えて読み継がれる、魂を震わせる傑作小説集です。
海堂尊さんの『蘭医繚乱 洪庵と泰然』
江戸時代後期、医師になることを夢見る青年、田上惟章――のちに「緒方洪庵」と名乗ることになります。貧乏藩士の三男坊だった彼は、大坂で師・中天游と出会い、次第に蘭学に傾倒していきます。同じ頃、江戸では田辺昇太郎――後の「佐藤泰然」が、異国の話に触発され、医者の道を歩み始めようとしていました。
真面目な洪庵と、破天荒な泰然。長崎で蘭学を学んだ二人は互いにライバル視しながらも、蘭学を大きく発展させていきます。彼らは「天然痘」撲滅に挑み……。
宮部みゆきさんの『気の毒ばたらき きたきた捕物帖(三)』
千吉親分の文庫屋が火事に遭います。現場に駆けつけた北一が目にしたのは――。謎解きと怪異、人情が絡み合う、人気の捕物帖シリーズ第三弾です!
吉川弘文館編集部編集さんの『歴史手帳2025年版』霜月流さんの『遊廓島心中譚』
第70回江戸川乱歩賞受賞作です。(詳細については、情報が不足しているため、後日改めて書き直します)
今村翔吾さんの『五葉のまつり』
刀狩りや太閤検地、醍醐の花見といった豊臣秀吉が手がけた大事業の裏には、五奉行と呼ばれた男たちがいました。互いに衝突しながらも、その才を認め合い、困難に立ち向かいます。『八本目の槍』に続く、石田三成を中心とした歴史お仕事小説です!
柳川一さんの『中山民俗学探偵譚』
柳田国男、種田山頭火、宮武外骨、南方熊楠、そして平井太郎……。民俗学者・中山太郎が出会った個性豊かな人物たちとの物語です。第18回ミステリーズ!新人賞受賞作『三人書房』に続く、滋味豊かなミステリです。
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