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時代小説★2024年8月の新刊情報(単行本)

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単行本★時代小説新刊情報|2024年8月の新刊(1日→末日)

2024年8月1日から8月末日の間に、単行本(新書含む)で刊行される時代小説、歴史関連書、古典日本文学の新刊情報リストです。新刊の各タイトルは、Amazon.co.jpの詳細紹介ページにリンクを張っています。
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★2024/08/26追記
汀こるものさんの『紫式部と清少納言の事件簿』
後宮の梨壺に引き籠もり、『源氏物語』と『紫式部日記』の執筆に悩む紫式部のもとに、『枕草子』執筆以後、行方が定かでなかった清少納言が現れました。
皇后定子は崩御し、時の権勢は藤原道長が握っていましたが、帝の寵愛を巡る政争は未だ絶えてはいおりません。
火定入滅の焼身体入れ替え、罠の張られた明法勘文、御匣殿の怪死事件……。
後世に遺されなかったふたりの密会と謎解きは、男たちの政の影に隠された真実を解き明かしてゆきます。平安王朝女流作家ミステリ。

梶よう子さんの『紺碧の海』
八丈島生まれの留吉は、大工の棟梁をしている同郷の半右衛門の誘いで横浜へ移り、奉公先で商いを覚え異国語も学びました。偉ぶらず、やることは大胆で、強引さのある半右衛門に憧れていた留吉は「半右衛門の役に立ちたい」と思い続け、27年後ウィリアム商館で番頭を務めるまでになっていました。
「鳥島へ行かないか?」と半右衛門に声をかけられ島へ渡ると、驚くべき光景が広がっていました。
絶海の無人島で鳥を撲殺し、金を生み出す島へと変えた男、玉置半右衛門。その壮絶な人生を描く歴史長編。

谷津矢車さんの『二月二十六日のサクリファイス』
侍従武官長として天皇に近侍している本庄繁陸軍大将を義父に持ち、蹶起した青年将校ともつながっていた山口一太郎大尉。二・二六事件の重要容疑者である彼の調査を憲兵隊員・林逸平が任せられますが、なぜか戒厳司令部参謀・石原莞爾が協力すると言い出してきました。獄中でも、ストーブのある部屋での兵器の開発を許される山口を取り調べると……。
二・二六事件の“真の犠牲(サクリファイス)は誰だったのでしょうか。
石原莞爾とともに事件の捜査をすることになった憲兵隊員を通して軍や国家の“歪み”を描き出す、長編歴史小説。

京極夏彦さんの『病葉草紙』
ときは江戸の中頃、薬種問屋の隠居の子として生まれた藤介は、父が建てた長屋を差配しながら茫洋と暮らしていました。八丁堀にほど近い長屋は治安も悪くなく、店子たちの身持ちも悪くありません。ただ、店子の一人、久瀬棠庵は働くどころか家から出ません。年がら年中、夏でも冬でも、ずっと引き籠もっています。
「前巷説百物語」に登場する本草学者・久瀬棠庵の若き日を切り取る連作奇譚集。

佐々木譲さんの『左太夫伝』
蝦夷地を調査し、万延元年遣米使節団としてアメリカに渡った仙台藩士・玉虫左太夫の生涯を描く歴史長編。
左太夫は、明治政府とは違う民主国家を夢見、奥羽列藩同盟成立に奔走しながら、志半ばで悲劇的な死を遂げました。
「サンデー毎日」連載「北天の孤星」を加筆して書籍化にともない改題したもので、『武揚伝』『くろふね』『英龍伝』に続く、著者のライフワークでもあります。

諸田玲子さんの『岩に牡丹』
『解体新書』の扉絵で知られる秋田の下級武士で絵師の小田野直武。鉱山の指導で秋田を訪れた本草学者で発明家の平賀源内が、たまたま彼の絵を眺め、その画才を見抜き、江戸へ呼び寄せます。直武は藩お抱えの絵師でなく、趣味で画を嗜む程度でしたが、彼の江戸遊学により、西洋の画材や遠近法が故郷にもたらされ、最先端の「秋田蘭画」がみちのくの地に花開きます。
平賀源内、田沼意次、司馬江漢、杉田玄白、馬場文耕ら著名な大物が登場し、歴史、ミステリ、絵画など、いくつもの世界と味わいを堪能できる長編小説。

筑前助広さんの『独狼【どくろ】: 念真流無間控』
己は人斬り風情、悪党は銭の種にすぎぬ。隻眼蓬髪の孤高の剣士、雷蔵の元に仕事が舞い込む。男と偽った女子を江戸まで護衛してほしいというのです。少女は藩を継ぐことを強要され、犠牲になろうとしていました。刺客どもを血の海に沈めた先に待っていたのは……。
無間の闇を歩む、令和最凶のダークヒーロー、平山雷蔵。
超絶怒涛の斬撃アクションが堪能できる一冊。

今野敏さんの『海風』
嘉永六年(一八五三年)六月、浦賀にその姿を現した四隻のアメリカ軍艦。幕府は強大な武力をもって開国を求める艦隊司令長官・ペリーの対応に苦慮していました。
清国がイギリスとの戦争に敗れ、世界の勢力図が大きく変わろうとするなか、小姓組番士・永井尚志は、老中首座・阿部伊勢守正弘により、昌平坂学問所で教授方を務める岩瀬忠震、一足先に目付になっていた岩瀬の従兄弟・堀利煕とともに、幕府の対外政策を担う海防掛に抜擢されました。
迫り来る欧米列強を前に、新進の幕臣たちが未曾有の国難に立ち向かいます。
迫られる攘夷か、開国か――新進の幕臣たちを描く幕末外交小説小説。

松井今朝子さんの『一場の夢と消え』
『曾根崎心中』『国性爺合戦』など、数多の名作を生んだ日本史上最高のストーリーテラー・近松門左衛門。「虚実皮膜」を唱えた近松の創作に生涯を賭した感動の物語。

織守きょうやさんの『まぼろしの女 蛇目の佐吉捕り物帖』
本所一帯を縄張りに、十手を預かる若い岡っ引きの佐吉。「相生町の親分」と呼ばれた亡き父の人徳で、周囲の人々に顔を立ててもらってはいますが、いまだ自分の生業に自信が持てません。
ある朝、大川で若い女の死体があがりました。裸に剥かれ、真新しいあざと傷だらけ。顔は腫れあがり髪まで剃られているという惨たらしい有様でした。
佐吉はさっそく女の身元を調べ始めるが、いくら聞きまわっても杳として知れない。
下手人は誰か。それ以前に、殺された女はいったい誰なのでしょうか?
江戸を舞台に仕掛ける大胆不敵なトリック。著者渾身の時代物本格ミステリ連作集。

!おすすめ度
:読みたい/入手したい
:新装版/復刊
:気になる/チェックしたい

●8月1日発売 KADOKAWA
『知れば知るほどおもしろい 平安ミステリー』 市橋章男 『知れば知るほどおもしろい 平安ミステリー』
●8月1日発売 青山ライフ出版
『永遠の天明期-大江戸八百八町人物百景―我らかく生けり』 芦中順文 『永遠の天明期-大江戸八百八町人物百景―我らかく生けり』
●8月1日発売 徳間書店
『紺碧の海』 梶よう子 『紺碧の海』
●8月1日発売 文芸社
『魔性の香り』 五十嵐崇 『魔性の香り』
●8月4日発売 エクスナレッジ
『神話と伝説 配色アイデア事典』 桜井輝子 『神話と伝説 配色アイデア事典』
●8月5日発売 集英社
『虚史のリズム』 奥泉光 『虚史のリズム』
●8月5日発売 琥珀書房
『地獄の反逆者 松村喬子遊廓関係作品集』 松村喬子 『地獄の反逆者 松村喬子遊廓関係作品集』
●8月6日発売 ABCアーク
『歴史人2024年9月号(特集・太平洋戦争 日本海軍艦艇大全)』 歴史人編集部編集 『歴史人2024年9月号(特集・太平洋戦争 日本海軍艦艇大全)』
●8月6日発売 KADOKAWA
『ダ・ヴィンチ 2024年9月号』 KADOKAWA編集 『ダ・ヴィンチ 2024年9月号』
●8月6日発売 PHP研究所
『歴史街道2024年9月号(特集1「北条時行と足利尊氏」)』 『歴史街道』編集部編集 『歴史街道2024年9月号(特集1「北条時行と足利尊氏」)』
●8月6日発売 ミネルヴァ書房
『井伏鱒二:ハナニアラシノタトヘモアルゾ』 滝口明祥 『井伏鱒二:ハナニアラシノタトヘモアルゾ』
●8月6日発売 郁朋社
『かどわかされてオッペケペ-郵便集配人・喜三郎3』 伊原勇一 『かどわかされてオッペケペ-郵便集配人・喜三郎3』
●8月7日発売 PHP研究所
『二月二十六日のサクリファイス』
→記事:「時代小説★2024年8月の新刊情報(単行本)」をアップ
→記事:二・二六事件の真の犠牲は誰? 憲兵隊員が軍の歪みを暴く
谷津矢車 『二月二十六日のサクリファイス』
●8月7日発売 河出書房新社・河出新書
『いま読む『源氏物語』』 角田光代、山本淳子 『いま読む『源氏物語』』
●8月7日発売 文藝春秋
『病葉草紙』 京極夏彦 『病葉草紙』
●8月8日発売 郁朋社
『不比等の真実-日本の礎を築いた男が遺したもの』 大道孝 『不比等の真実-日本の礎を築いた男が遺したもの』
●8月8日発売 筑摩書房・ちくま新書
『ヨーロッパ近世史』 岩井淳 『ヨーロッパ近世史』
●8月8日発売 論創社
『源氏物語十景』 太田哲男 『源氏物語十景』
●8月8日発売 鳥影社
『『閑吟集』を歌おう』 長尾重武 『『閑吟集』を歌おう』
●8月9日発売 KADOKAWA・角川新書
『二〇三高地 旅順攻囲戦と乃木希典の決断』 長南政義 『二〇三高地 旅順攻囲戦と乃木希典の決断』
●8月9日発売 PHP研究所・PHP新書
『消された王権 尾張氏の正体』 関裕二 『消された王権 尾張氏の正体』
●8月9日発売 集英社・集英社新書
『ナチズム前夜 ワイマル共和国と政治的暴力』 原田昌博 『ナチズム前夜 ワイマル共和国と政治的暴力』
●8月9日発売 新典社
『一冊で味わう与謝野晶子訳 『源氏物語』』 伊勢光 『一冊で味わう与謝野晶子訳 『源氏物語』』
『旅の歌びと 紫式部』 廣田收 『旅の歌びと 紫式部』
●8月9日発売 朝日新聞出版・朝日選書
『水と清潔―風呂、トイレ、水道の比較文化史』 福田眞人 『水と清潔―風呂、トイレ、水道の比較文化史』
●8月9日発売 本の雑誌社
『本の雑誌495号2024年9月号』 本の雑誌編集部編集 『本の雑誌495号2024年9月号』
●8月16日発売 郁朋社
『天照=壹與、月読=神武 古代日本の成立』 佐々木拓也 『天照=壹與、月読=神武 古代日本の成立』
『枕草子奇譚-清少納言と髭切太刀』 田島高分 『枕草子奇譚-清少納言と髭切太刀』
●8月16日発売 東京創元社
『紙魚の手帖Vol.18』 彩瀬まる他 『紙魚の手帖Vol.18』
●8月16日発売 文藝春秋・文藝春秋企画出版
『卑弥呼、倭国の妻』 西脇隆 『卑弥呼、倭国の妻』
●8月16日発売 毎日新聞出版
『左太夫伝』 佐々木譲 『左太夫伝』
●8月17日発売 集英社
『小説すばる 2024年9月号』 小説すばる編集編集 『小説すばる 2024年9月号』
●8月19日発売 原書房
『ヴィクトリア朝 淑女の流儀 紳士のたしなみ』 サラ・A・クリスマン編著 『ヴィクトリア朝 淑女の流儀 紳士のたしなみ』
●8月19日発売 櫂歌書房
『背鰭剣/羅生門の鍔』 周防凛太郎 『背鰭剣/羅生門の鍔』
●8月20日発売 中央公論新社
『史談集 沖田総司は黒猫を見たか』 中村彰彦 『史談集 沖田総司は黒猫を見たか』
『美しい原文で読む-源氏物語の恋のことば100』 松井健児 『美しい原文で読む-源氏物語の恋のことば100』
●8月20日発売 中央公論新社・中公新書
『西郷従道―維新革命を追求した最強の「弟」』 小川原正道 『西郷従道―維新革命を追求した最強の「弟」』
『アメリカ革命-独立戦争から憲法制定、民主主義の拡大まで』 上村剛 『アメリカ革命-独立戦争から憲法制定、民主主義の拡大まで』
●8月21日発売 新潮社
『岩に牡丹』 諸田玲子 『岩に牡丹』
●8月21日発売 早川書房
『独狼【どくろ】: 念真流無間控』
→記事:刺客の家に生まれた人斬りが、男装の姫と「人助け」旅を行く
筑前助広 『独狼【どくろ】: 念真流無間控』
●8月21日発売 インプレス
『言の葉配色辞典』 ingectar-e 『言の葉配色辞典』
●8月22日発売 ワニブックス・ワニブックスPLUS新書
『古代天皇たちの真実 – 「紀年復元法」で浮かび上がる「日本古代史」の新たな地平』 伊藤雅文 『古代天皇たちの真実 - 「紀年復元法」で浮かび上がる「日本古代史」の新たな地平』
●8月22日発売 祥伝社
『小説NON 2024年 09 月号』 『小説NON 2024年 09 月号』
●8月22日発売 新潮社
『小説新潮 2024年09月号』 小説新潮編集部編集 『小説新潮 2024年09月号』
●8月22日発売 光文社
『小説宝石9月号』 小説宝石編集部編集 『小説宝石9月号』
●8月22日発売 文藝春秋
『オール讀物2024年9・10月特大号(第171回直木賞発表!&髙見澤俊彦長篇新連載)』 オール讀物編集 『オール讀物2024年9・10月特大号(第171回直木賞発表!&髙見澤俊彦長篇新連載)』
●8月23日発売 平凡社
『名場面で愉しむ「源氏物語」』 安田登 『名場面で愉しむ「源氏物語」』
●8月23日発売 汐文社
『ころに宿る鬼の影 陰陽師 (呪術 闇と光のバトル)』 橘伊津姫 『ころに宿る鬼の影 陰陽師 (呪術 闇と光のバトル)』
●8月26日発売 集英社
『海風』 今野敏 『海風』
●8月26日発売 文藝春秋
『一場の夢と消え』 松井今朝子 『一場の夢と消え』
●8月27日発売 幻冬舎
『小説幻冬 2024年 09 月号』
●8月27日発売 佼成出版社
『黒い蜻蛉: 小説 小泉八雲』 ジーン・パスリー 『黒い蜻蛉: 小説 小泉八雲』
●8月27日発売 双葉社
『小説推理 2024年10月号』 双葉社
●8月27日発売 大修館書店
『偏愛的漢詩雑記帖』 川合康三 『偏愛的漢詩雑記帖』
●8月27日発売 文藝春秋
『まぼろしの女 蛇目の佐吉捕り物帖』 織守きょうや 『まぼろしの女 蛇目の佐吉捕り物帖』
『0から学ぶ「日本史」講義 近・現代篇』 出口治明 『0から学ぶ「日本史」講義 近・現代篇』
●8月28日発売 郁朋社
『異国船のマリア』 長谷川聡 『異国船のマリア』
●8月28日発売 講談社・星海社FICTIONS
『紫式部と清少納言の事件簿』 汀こるもの 『紫式部と清少納言の事件簿』
●8月29日発売 KADOKAWA・角川選書
『ユーラシアのなかの「天平」 交易と戦争危機の時代』 河内春人 『ユーラシアのなかの「天平」 交易と戦争危機の時代』
●8月30日発売 郁朋社
『暁の瞬光』 西城篁次 『暁の瞬光』
『北辺の御様子お伝え致し度候』 安部俊吾 『北辺の御様子お伝え致し度候』
●8月30日発売 花鳥社
『湖月訳源氏物語の世界 III: 名場面でつづる『源氏物語』』 島内景二 『湖月訳源氏物語の世界 III: 名場面でつづる『源氏物語』』

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