単行本★時代小説新刊情報|2023年12月の新刊(1日→末日)
2023年12月1日から12月末日の間に、単行本(新書含む)で刊行される時代小説、歴史関連書、古典日本文学の新刊情報リストです。新刊の各タイトルは、Amazon.co.jpの詳細紹介ページにリンクを張っています。
→新刊情報リストを見る
志川節子さんの『アンサンブル』
18歳で長野から出てきた中山晋平は、島村家の書生として「早稲田文学」の編輯補佐をしていました。しかし、師の抱月や編輯部員たちの文学談義はちんぷんかんぷん。知識も才能もない晋平は、どこか居心地の悪さを感じています。
俳優養成所の設立、海外作品の翻訳・演出から新劇の発展に情熱を燃やす抱月に接するうち、晋平の心中に表現への希求が芽生えてきました。「カチューシャの唄」「ゴンドラの唄」「てるてる坊主」100年経った今なお歌い継がれる名曲に秘められた想いとは。
童謡「シャボン玉」で知られる、国民的作曲家・中山晋平の波瀾の生涯を描く長編小説。
今村翔吾さんの『戦国武将伝 東日本編』、『戦国武将伝 西日本編』
各都道府県で一人、武将を取り上げて掌編小説集。
東日本編は、信長、家康、信玄、謙信だけでなく、津軽為信、真田信幸まで……、北海道・東北・関東・中部地方の武将23人の心震えるエピソードを収載しています。
西日本編は、秀吉に、毛利、長宗我部、島津、さらには黒田官兵衛、立花宗茂など、近畿・中国・四国・九州の武将24人のときに笑え、ときに泣けるエピソードを収録。
荒俣宏さんの『福翁夢中伝 上』、『福翁夢中伝 下』
咸臨丸での渡米、不偏不党の新聞『時事新報』創刊、そして慶應義塾の創設と教育改革……。開国に伴う体制一新の時代、勝海舟、北里柴三郎、川上音二郎ら傑物との交流と葛藤の中で、国民たちの独立自尊を促し、近代日本の礎を築いた福澤諭吉の知られざる生涯。現代を代表する知の巨人が、明治の知の巨人を描きます。
天野純希さんの『吉野朝残党伝』
吉野の山野で馬借に仕えていた少年・多聞は、野盗による襲撃から辛くも逃れるます。行先のない多聞の前に、二人の武者、後醍醐帝の後胤・玉川宮敦子、後鳥羽帝の後裔・鳥羽尊秀が現れ、我らの同志にと誘われます。
吉野朝(南朝)の隠密部隊「菊童子」として訓練を受けることになった多聞は、京の将軍・足利義教の打倒と南朝の再興へ向けて尽力していきます。
暗殺、奇襲、破壊工作、歴史に埋もれた国家の行く末を懸けた史上最大の「ゲリラ戦」を描く、室町ロマン。
梶よう子さんの『商い同心 人情そろばん御用帖』浅草に現れた評判の女易者を「いんちき」と断ずる男の言い分は?(「女易者」)。北町奉行所で市中の物の値が適正かどうかを調べ、無許可の出版物等の差し止めを行う諸色調掛同心・澤本神人が子分の庄太と江戸の商売の不正と謎を暴きます。次々起こる事件には、なぜか元南町奉行・跡部良弼の影が……。
人情と算盤で謎を弾く、「商い同心」シリーズ第3弾。
上田早夕里さんの『播磨国妖綺譚 伊佐々王の記』
室町時代、蘆屋道満の子孫として民と暮らす陰陽師兄弟。「嘉吉の乱」前夜の播磨国で、異形の式神と彼らが目にした巨大な陰謀とは。播磨国に伝わる巨鹿の怪に、陰陽師兄弟が挑む、「播磨国妖綺譚」第2弾。
帚木蓬生さんの『香子(一)紫式部物語』
父や祖母の薫陶を受けて育った香子(紫式部)は、「いつの日か、『蜻蛉日記』を超えるものを書いてほしい」という早世した姉の想いを胸に、物語への素養を深めていきます。夫との短い結婚生活、家族とともに向かった越前での暮らし……、香子の人生とともに、その中で、香子はまったく新しい物語を紡いでいきます。
1巻では『源氏物語』「桐壺」~「末摘花」の帖についても描き出し、全5巻からなる著者渾身の長編小説の始まりです。
青山文平さんの『父がしたこと』
目付の永井重彰は、父で小納戸頭取の元重から御藩主の病状を告げられました。居並ぶ漢方の藩医の面々を差し置いて、手術を依頼されたのは在村医の向坂清庵。向坂は麻沸湯による全身麻酔を使った華岡流外科の名医で、重彰にとっては、生後間もない息子・拡の命を救ってくれた恩人でもありました。
御藩主の手術に万が一のことが起これば、向坂の立場は危うくなります。そこで、元重は執刀する医師の名前を伏せ、手術を秘密裡に行う計画を立てますが……。
武士が護るべきは、主君か、家族か。胸に迫る医療時代小説。
!おすすめ度
★:読みたい/入手したい
■:新装版/復刊
♪ :気になる/チェックしたい
●12月1日発売 祥伝社・祥伝社新書 | |||||
『これさえ知っておけば、小説は簡単に書けます。』 | 中村航 | ||||
●12月1日発売 徳間書店 | |||||
★ | 『アンサンブル』 →記事:「2023年12月の新刊(単行本)」をアップ →記事:島村抱月、松井須磨子と出会い、作曲家への道を拓く中山晋平 |
志川節子 | |||
●12月1日発売 文芸社 | |||||
『戸隠紅葉妖伝』 | 宮越葉子 | ||||
『琴海の嵐 ―幕末大村藩剣客、渡辺昇伝―』 | 山浦久司 | ||||
●12月1日発売 捕物出版 | |||||
『浅香主水捕物帖 第二巻 踊る紅蜘蛛』 | 佐々木杜太郎 | ||||
●12月1日発売 有隣堂・有隣新書 | |||||
『東京・横浜 激動の幕末明治』 | 安藤優一郎 | ||||
●12月4日発売 幻冬舎 | |||||
★ | 『陸奥国古代・中世史解明』 | 山田久夫 | |||
●12月5日発売 PHP研究所 | |||||
★ | 『戦国武将伝 東日本編』 | 今村翔吾 | |||
★ | 『戦国武将伝 西日本編』 | 今村翔吾 | |||
●12月5日発売 静岡新聞社 | |||||
『勝安房〈日本のビスマルク〉―高潔な人生の物語』 | エドワード・ウォレン・クラーク | ||||
●12月5日発売 早川書房 | |||||
★ | 『福翁夢中伝 上』 | 荒俣宏 | |||
★ | 『福翁夢中伝 下』 | 荒俣宏 | |||
●12月5日発売 潮出版社 | |||||
★ | 『吉野朝残党伝』 | 天野純希 | |||
●12月6日発売 ABCアーク | |||||
♪ | 『歴史人2024年1月号(大坂の陣 12の「謎」)』 | 歴史人編集部編集 | |||
●12月6日発売 KADOKAWA | |||||
『ダ・ヴィンチ 2024年1月号』 | |||||
●12月6日発売 PHP研究所 | |||||
『歴史街道2024年1月号(特集1「大坂の陣・語られざる舞台裏」)』 | 歴史街道編集部編集 | ||||
●12月6日発売 ミネルヴァ書房・ミネルヴァ日本評伝選 | |||||
『熊谷直実:浄土にも剛の者とや沙汰すらん』 | 佐伯真一 | ||||
●12月6日発売 郁朋社 | |||||
『闡提たちの廃仏毀釈 -松本白華と富山藩合寺事件-』 | 宮田隆 | ||||
●12月6日発売 講談社 | |||||
『そば猪口の文様 絵解き事典 江戸の「粋」・絵柄の「謎」がわかる』 | 岸間健貪、飯田義之 | ||||
●12月6日発売 三才ブックス | |||||
『源氏物語の人物図鑑』 | 竹内正彦監修 | ||||
●12月6日発売 中央公論新社・ムック | |||||
『歴史と人物17 紫式部と藤原道長-平安貴族の栄華と暗闘』 | 中央公論新社編集 | ||||
●12月6日発売 飛鳥新社 | |||||
『マンガ 戦国自衛隊』 | 半村良、田辺節雄 | ||||
●12月7日発売 実業之日本社 | |||||
★ | 『商い同心 人情そろばん御用帖』 | 梶よう子 | |||
●12月7日発売 集英社インターナショナル・インターナショナル新書 | |||||
『人物から読む幕末史の最前線』 | 町田明広 | ||||
●12月7日発売 静山社・静山社ペガサス文庫 | |||||
『三国志 8 復讐の東征』 | 小前亮 | ||||
●12月7日発売 筑摩書房・ちくま新書 | |||||
『仕事と江戸時代 ――武士・町人・百姓はどう働いたか』 | 戸森麻衣子 | ||||
●12月8日発売 KADOKAWA・角川新書 | |||||
『地名散歩 地図に隠された歴史をたどる』 | 今尾恵介 | ||||
『陰陽師たちの日本史』 | 斎藤英喜 | ||||
●12月8日発売 ワニブックス・ワニブックスPLUS新書 | |||||
『紫式部の言い分』 | 岳真也 | ||||
●12月8日発売 三省堂書店/創英社 | |||||
『倭の海 遥か』 | 西澤三郎 | ||||
●12月8日発売 文藝春秋 | |||||
★ | 『播磨国妖綺譚 伊佐々王の記』 | 上田早夕里 | |||
●12月9日発売 技術評論社 | |||||
『江戸でバイトやってみた。ー古地図で歩く大江戸八百八町萬職業図鑑』 | 櫻庭由紀子 | ||||
●12月11日発売 NHK出版・NHK出版新書 | |||||
『「源氏物語」の時代を生きた女性たち』 | 服藤早苗 | ||||
●12月11日発売 朝日新聞出版 | |||||
『道長ものがたり 「我が世の望月」とは何だったのか』 | 山本淳子 | ||||
●12月11日発売 二見書房 | |||||
『暴虐と虐殺の世界史 人類を恐怖と絶望の底に突き落とした英傑ワーストイレブン』 | 村山秀太郎 | ||||
●12月12日発売 プレジデント社 | |||||
『松村邦洋まさかの「光る君へ」を語る』 | 松村邦洋 | ||||
●12月13日発売 PHP研究所 | |||||
★ | 『香子(一)紫式部物語』 | 帚木蓬生 | |||
『この20人でわかる 世界史のキホン』 | 山本直人 | ||||
●12月13日発売 朝日新聞出版・朝日新書 | |||||
『藤原道長と紫式部 「貴族道」と「女房」の平安王朝』 | 関幸彦 | ||||
●12月14日発売 講談社・ブルーバックス | |||||
『古代世界の超技術〈改訂新版〉 あっと驚く「巨石文明」の智慧』 | 志村史夫 | ||||
『古代日本の超技術〈新装改訂版〉 あっと驚く「古の匠」の智慧』 | 志村史夫 | ||||
●12月14日発売 講談社・講談社現代新書 | |||||
『古代アメリカ文明 マヤ・アステカ・ナスカ・インカの実像』 | 青山和夫編集 | ||||
●12月15日発売 花鳥社 | |||||
『新訳建礼門院右京大夫集』 | 島内景二 | ||||
●12月15日発売 集英社 | |||||
『アジア人物史 第6巻 ポスト・モンゴル時代の陸と海』 | 姜尚中監修 | ||||
●12月15日発売 文藝春秋・文春新書 | |||||
『紫式部と男たち』 | 木村朗子 | ||||
●12月15日発売 集英社 | |||||
『小説すばる 2024年1月号』 | 小説すばる編集編集 | ||||
●12月18日発売 山と渓谷社 | |||||
『はじめての源氏物語 ぬりえBOOK』 | 名司生イラスト | ||||
●12月18日発売 朝日新聞出版 | |||||
『小説TRIPPER (小説トリッパー) 2023年 冬号』 | 朝日新聞出版編集 | ||||
●12月18日発売 平凡社・平凡社新書 | |||||
『百首でよむ「源氏物語」: 和歌でたどる五十四帖』 | 木村朗子 | ||||
●12月19日発売 KADOKAWA | |||||
★ | 『父がしたこと』 | 青山文平 | |||
●12月19日発売 プレジデント社 | |||||
『紫式部と源氏物語の謎』 | 源氏物語研究会編集 | ||||
●12月19日発売 早川書房・ハヤカワ新書 | |||||
『みんなで読む源氏物語』 | 渡辺祐真 | ||||
●12月19日発売 幻冬舎 | |||||
『源氏物語五十四帖 現代語訳 紫式部の物語る声 [三] 花散里・須磨・明石・澪標・蓬生・関屋』 | 月見よし子 | ||||
●12月20日発売 KADOKAWA | |||||
『基本史料でよむ 日本仏教全史』 | 大角修編集 | ||||
●12月20日発売 岩波書店・岩波新書 | |||||
『豆腐の文化史』 | 原田信男 | ||||
●12月20日発売 中央公論新社・中公新書 | |||||
『謎の平安前期―桓武天皇から『源氏物語』誕生までの200年』 | 榎村寛之 | ||||
『長篠合戦-鉄砲戦の虚像と実像』 | 金子拓 | ||||
●12月20日発売 朝日新聞出版・だからわかるシリーズ | |||||
『出来事と文化が同時にわかる 平安時代』 | 伊藤賀一監修 | ||||
●12月20日発売 東本願寺出版部(真宗大谷派宗務所出版部)・真宗新書 | |||||
『親鸞入門』 | 一楽真 | ||||
●12月21日発売 新潮社 | |||||
『小説新潮 2024年01月号』 | 小説新潮編集部編集 | ||||
●12月21日発売 講談社 | |||||
『小説現代 2024年 01・02月 合併号』 | 講談社編集 | ||||
●12月22日発売 新潮社 | |||||
♪ | 『猿田彦の怨霊:小余綾俊輔の封印講義』 | 高田崇史 | |||
●12月25日発売 KADOKAWA | |||||
『戦国LOVEWalker2024 ウォーカームック』 | |||||
●12月26日発売 KADOKAWA | |||||
★ | 『火山に馳す 浅間大変秘抄』 →記事:田沼意次と天明の大噴火からの復興に懸けた人々の魂の物語 |
赤神諒 | |||
●12月26日発売 ロングセラーズ | |||||
『新装版 平安時代大全』 | 山中裕 | ||||
●12月27日発売 幻冬舎 | |||||
『小説幻冬 2024年 1月号』 | 幻冬舎 | ||||
●12月27日発売 双葉社 | |||||
『小説推理 2024年2月号』 | 双葉社 | ||||
●12月27日発売 白水社・文庫クセジュ | |||||
『ビザンツ帝国の歴史:政治・社会・経済』 | ジャン=クロード・シェネ | ||||
●12月27日発売 神戸新聞総合出版センター | |||||
『平賀元義 人と和歌』 | 加藤隆久 | ||||
●12月29日発売 三省堂書店/創英社 | |||||
『舞文録 女優須磨子と島村抱月の真実』 | 涼江しげる |
↑ (単行本)新刊情報Topへ|← (単行本)2023年11月の新刊|(単行本)2024年1月の新刊 →