単行本★時代小説新刊情報|2023年8月の新刊(1日→末日)
2023年8月1日から8月末日の間に、単行本(新書含む)で刊行される時代小説、歴史関連書の新刊情報リストです。新刊の各タイトルは、Amazon.co.jpの詳細紹介ページにリンクを張っています。
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梶よう子さんの『こぼれ桜 摺師安次郎人情暦』
摺師・安次郎は、亡き女房の実家へ預けていた息子の信太を引き取り、神田明神下の長屋に父子二人で暮らしていました。
そんなある日、兄弟弟子の直助が血相を変えて摺り場に飛び込んできました。なんでも、共に切磋琢磨してきた彫師の伊之助がお縄になったと……。
江戸の人情が深く染み渡る、あたたかく切ない傑作時代小説。
木内昇さんの『かたばみ』
太平洋戦争の影響が色濃くなり始めた昭和十八年。故郷の岐阜から上京し、日本女子体育専門学校で槍投げ選手として活躍していた山岡悌子は、肩を壊したのをきっかけに引退し、国民学校の代用教員となりました。
西東京の小金井で教師生活を始めた悌子は、幼馴染みで早稲田大学野球部のエース神代清一と結婚するつもりでいましたが、恋に破れ、下宿先の家族に見守られながら生徒と向き合っていきます
やがて、悌子は戦争で亡くなった清一の息子・清太を育てることになり……。
伊吹亜門さんの『焔【ほむら】と雪【ゆき】 京都探偵物語』
大正の京都。伯爵の血筋でありながら一族に忌み嫌われる露木の病弱な体は、日々蝕まれていました。祇園祭の宵山も盛りの頃、露木は鯉城に出逢います。頑強な肉体の鯉城によって、外の世界を知り、心が救われましたた。その時から、露木は鯉城のために謎を解くことが生きる証に……。
京都に潜む愛と欲の情念はさらに渦巻き、鯉城と露木の二人は意外な結末に直面します。 『刀と傘』で「ミステリが読みたい!」ベストミステリ1位を獲得した著者が仕掛ける、驚愕必至の連作本格探偵ミステリ。
三上幸四郎さんの『蒼天の鳥』
大正十三(1924)年七月、鳥取県鳥取市。
鳥取出身の実在の作家・田中古代子をモデルに、友人の女流作家・尾崎翠や鳥取に流れてきた過激アナキスト集団「露亜党」、関東大震災など、大正期を鮮やかに描く歴史活劇ミステリーです。第69回江戸川乱歩賞受賞作。
真保裕一さんの『百鬼大乱』
江戸城を築いたことで知られる太田道灌。室町幕府の管領で守護大名の細川政元や後北条家の初代北条早雲にまで影響を与え、生涯無敗の名将ぶりを鮮やかに描いた長編時代小説です。
佐藤雫さんの『花散るまえに』
細川忠興は愛を知らずに大人になりました。
玉(ガラシャ)は、妻として忠興に寄り添いたいと思いますが、父・明智光秀の謀反により、夫婦の運命は暗転します。
謀反人の娘となって幽閉された玉は、やがてキリスト教の愛に惹かれていきます。
一方、忠興は玉の心を失う孤独と恐怖から、刃を振り上げ……。
細川ガラシャと忠興、日本史上もっとも歪んだ純愛を描く歴史小説。
★2023/08/17追記
簑輪諒さんの『化かしもの 戦国謀将奇譚』
上杉謙信の脅威にさらされている越中神保家を助けると約束した武田信玄でしたが、援軍は出さぬと。果たして援軍なしに上杉を退ける秘策とは? 腹の探り合いが手に汗握る「川中島を、もう一度」。
うまい話の裏を描く「宇都宮の尼将軍」、すべてが戦略物資になる乱世の厳しさが身に染みる「戦国砂糖合戦」など、気鋭の歴史小説家が放つ、戦国どんでん返し七連発。
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