単行本★時代小説新刊情報|2022年11月の新刊(1日→末日)
2022年11月1日から11月末日の間に、単行本(新書含む)で刊行される時代小説、歴史関連書の新刊情報リストです。新刊の各タイトルは、Amazon.co.jpの詳細紹介ページにリンクを張っています。
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朝井まかてさん、諸田玲子ほかさんの『鎌倉残影 歴史小説アンソロジー』
武士の世への転換点を駆け抜けた人々――源頼朝、北条政子、後鳥羽上皇、和田義盛、そして北条義時。澤田瞳子さん、武川佑さん、葉室麟さんら、歴史小説の名手たちが彼らの面影を丹念に描き上げた珠玉の小説集。戦乱、陰謀、そして悲恋、鎌倉殿の時代を鮮やかに描きあげます。
富樫倫太郎さんの『北条氏康-河越夜襲篇』
武田晴信は、今川義元の臣・太原雪斎からの提案に驚愕しました。
その戦略は現実のものとなり、いまや北条の河越城は八万の敵に囲まれています。
氏康の命運尽きたと誰もが思ったその時、十倍もの敵の目を眩ませる小太郎の奇策が発動します。「北条氏康シリーズ」の第三弾は緊迫の展開に。
吉森大祐さんの『東京彰義伝』
幕末、江戸城無血開城から上野戦争へ、江戸の庶民にとっていつから東京になったのでしょうか。明治維新の歴史からこぼれ落ちた秘められた恋の行方を描いた歴史時代小説。
北方謙三さんの『チンギス紀 十五 子午』
モンゴル軍がオトラルを攻囲して半年以上が過ぎ、モンゴル軍の兵站に乱れは見られず、オトラルを守るイナルチュクの予想を超えた事態が生じます。マルガーシが所属する皇子軍、テルゲノが率いる遊軍、華蓮の軍のそれぞれが、チンギスの命を狙っていました。
ついにチンギス本隊とホラズム軍があいまみえる、第15巻。
由原かのんさんの『首ざむらい 世にも快奇な江戸物語』
第99回オール読物新人賞受賞作「首ざむらい」のほか、河童や猫又が登場する、ほんのりと不思議な空気を漂わせた三編を収録した作品集。
高瀬乃一さんの『貸本屋おせん』
第100回オール讀物新人賞を満場一致で受賞した「をりをり よみ耽り」を含む連作5作を収録した著者初の作品集。
物語の舞台は、文化年間の江戸浅草。女手ひとつで貸本屋を営む〈おせん〉の奮闘を描いています。盛りに向かう読本文化の豊饒さは本好きなら時代を超えて魅了されることでしょうし、読本をめぐって身にふりかかる事件の数々に立ち向かう〈おせん〉の捕物帖もスリルに富んでいます。
★2023/2/7 追記
戸田義長さんの『虹の涯』
筑波山で蹶起した天狗党の首領格・藤田小四郎を主人公に描く連作歴史ミステリ。安政江戸地震で家屋の下敷きになったとされる、父・東湖の死の真相。小四郎自らが巻き込まれた蔵の中での不可能殺人。天狗党西上の際に、戦の晩に現れる殺人鬼〈化人〉の謎など、全四編を収録。
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