単行本★時代小説新刊情報|2022年5月の新刊(1日→末日)
2022年5月1日から5月末日の間に、単行本(新書含む)で刊行される時代小説、歴史関連書の新刊情報リストです。新刊の各タイトルは、Amazon.co.jpの詳細紹介ページにリンクを張っています。
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上田秀人さんの『布武の果て』。
永禄十一年、足利義昭を奉じて上洛する織田信長。貿易によ富で自治を貫く堺の納屋衆の今井宗久、千宗易、津田宗及は天下の趨勢を見定め新興勢力である信長に賭けることにしました。堺商人たちが辿り着いた、「本能寺の変」の驚くべき真相とは。茶室を舞台に繰り広げられる長編戦国小説。
千葉ともこさんの『戴天』。
唐・玄宗皇帝の時代。皇帝は政治を疎かにし、宮廷では佞臣が暗躍していた。身体を欠損した崔子龍は、権勢を振るう宦官・辺令誠の非道に憤り、天童と謳われた真智は、義父の遺志を継いで皇帝を糺そうとしていました。そこへ、安禄山挙兵の中、彼らの闘いは、この国をどこへ導くのでしょうか。注目の第27回松本清張賞受賞後第1作。
木下昌輝さんの『孤剣の涯て』
自身の剣が認められず借金まみれの生活を送る宮本武蔵のもとに、「五霊鬼の呪い」の探索の依頼が舞い込みます。この呪いを掛けられた者は二年以内に死ぬと言われ、大御所・徳川家康が呪いの標的になったといいます。呪詛者を生け捕りにするという武蔵の探索の旅が始まります。
大村友貴美さんの『南蛮の絆 多聞と龍之進』。
共に関ヶ原で生まれ育った十二歳の多聞と龍之進は、一六〇〇年、大いくさの戦場でそれぞれ、人買いにさらわれてしまいます。その後、苦難の末、遠く海を渡ったマカオで邂逅した二人は、片や貿易商人、片やイエズス会士として逞しく成長していきます。やがてマカオを攻め取ろうとするオランダとの戦争が起こり……。壮大なスケールで、若者の成長と友情を描く長編。
滝沢志郎さんの『エクアドール』。
大航海時代、琉球王国で役人を務める眞五羅は、最新鋭の大砲を手にいれるべくポルトガル領マラッカを目指して旅に出ます。3つの国が相争う危険地帯マラッカで、眞五羅たちは壮絶な戦いに巻き込まれていきます。島と大切な人たちを守るため、大砲を入手できるのでしょうか。第24回松本清張賞受賞作家による海洋冒険歴史小説。
吉川永青さんの『高く翔べ-快商・紀伊國屋文左衛門』。
時は元禄。農民の子に生まれた文吉は故郷の紀州で商人を志します。蜜柑の商いで故郷を飢饉から救い、莫大な富を得ながらも、一代で店を閉じた謎多き人物、紀伊國屋文左衛門、天才商人の生き様に迫る長編小説。
宮部みゆきさんの『子宝船 きたきた捕物帖(二)』。
宝船の絵から消えた弁財天、弁当屋一家三人が殺された……。江戸深川で次々と起きる不可解な事件に、二人の「きたさん」が立ち向かう、捕物帖シリーズ第二弾です。謎解きと怪異と人情が堪能できます。
★2022/06/03 追記
佐藤雫さんの『さざなみの彼方』。
時は戦国。茶々は幼い頃、住んでいた城を信長に落とされながらも、生まれた時から共に育ってきた大野治長に守られ、逃げることができました。治長は茶々を一生守ると誓い、茶々も彼にそばに居てもらいたいと願いました。
そして二度目の落城を経験した茶々は、秀吉に側室になれと言われてしまい……。
運命に翻弄されながらも、互いを思い合う茶々と大野治長の姿を描く、歴史恋愛小説。
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