時代小説●文庫新刊情報|2025年4月下旬の新刊(21日→月末)
2025年4月21日から4月末日にかけて文庫で発売される時代小説の新刊情報をお届けします。おすすめの新刊の紹介文は、Amazonの内容紹介より抜粋・編集しています。各タイトルには、Amazon.co.jpの詳細紹介ページへのリンクを設定しています。 →新刊情報リストを見る
中公文庫
永井紗耶子さんの『女人入眼』
建久六年(1195年)、京の六条殿に仕える女房・周子は、宮中の主導権を握る策として、源頼朝と北条政子の娘・大姫を入内させるよう命じられ、鎌倉へと向かいます。気鬱の病を抱え、繊細な心を持つ大姫と、大きな野望を胸に秘め、その想いが娘への強い圧力となっていく政子。二人の姿を探るうちに、周子が辿り着いたのは、母娘の間に横たわる悲しき過去でした――。
「鎌倉幕府最大の失策」とも言われる、大姫入内という謎多き事件。その背後には、政治の実権をめぐる女たちの駆け引きと、わかり合えぬ母と娘の葛藤の物語がありました。
第167回直木賞候補作です。
細谷正充編さんの『味と人情-食の時代小説傑作選』
忘れられない握り飯の味、貧しさのなかで出会う美味と人情。読めば生きる力が湧いてくる、味わい深い時代小説の傑作短篇集です。
名手たちが描く、心温まる八つの物語を収録しています。
*収録作品:
「蕎麦切おその」(池波正太郎)/「塩むすび」(笹沢左保)/「こはだの鮓」(北原亞以子)/「蟹」(乙川優三郎)/「鯉」(岡本綺堂)/「隠し味」(土橋章宏)/「うどん屋剣法」(山手樹一郎)/「四文の柏餅」(田牧大和)
角川文庫
横山起也さんの『幕末万博騒動』
17歳の青年・朝(あさ)は、米利堅(メリケン)人通詞と日本人の遊女との間に生まれた子です。ひょんなことから蔵前の墨長屋敷に住み、いつも洋装で過ごしています。
ある日、口入屋から通詞の仕事を紹介され、品川宿を訪れた朝は、依頼主である仏蘭西の商人との会話の中で、1867年に開催されるパリ万博に、江戸幕府だけでなく薩摩藩も出展するという噂を耳にします。国家でなければ参加できないはずの万博に、なぜ薩摩藩が……?
異国が日本に求めるものとは何か――。日本が初参加(!?)した万博の舞台裏を、朝の視点を通じて描き出します。
!おすすめ度
★:読みたい/入手したい
■:新装版/復刊
♪ :気になる/チェックしたい
●4月22日発売 マイナビ出版・マイナビ出版ファン文庫 | |||||
『カグヤ姫と千年の約束』 | 御守いちる | ![]() |
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●4月22日発売 中央公論新社・中公文庫 | |||||
■ | 『広重と女八景』 | 坂岡真 | ![]() |
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★ | 『女人入眼』 | 永井紗耶子 | ![]() |
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★ | 『味と人情-食の時代小説傑作選』 | 細谷正充編 | ![]() |
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●4月23日発売 PHP研究所・PHP文芸文庫 | |||||
♪ | 『文蔵2025.5』 | 「文蔵」編集部編集 | ![]() |
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●4月23日発売 新潮社・新潮文庫 | |||||
♪ | 『天路の旅人(上)』 | 沢木耕太郎 | ![]() |
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♪ | 『天路の旅人(下)』 | 沢木耕太郎 | ![]() |
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♪ | 『田沼と蔦重』 | 早見俊 | ![]() |
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『あやかしの仇討ち 幽世の薬剤師』 | 紺野天龍 | ![]() |
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●4月25日発売 KADOKAWA・角川ソフィア文庫 | |||||
『史記 上 春秋戦国篇』 | 田中謙二他 | ![]() |
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『チベット史 仏教の国の政治と外交』 | 正木晃 | ![]() |
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●4月25日発売 KADOKAWA・角川文庫 | |||||
★ | 『幕末万博騒動』 | 横山起也 | ![]() |
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『金の華、冥夜を祓う 花守幽鬼伝』 | 青柳朔 | ![]() |
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■ | 『風の忍び 四、太夫の夢』 | 鈴峯紅也 | ![]() |
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●4月25日発売 早稲田大学出版部・早稲田文庫 | |||||
『後漢書 列伝[三] 』 | 范曄 | ![]() |
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●4月25日発売 潮書房光人新社・光人社NF文庫 | |||||
『提督たちのドイツ海軍興亡史 大洋の覇者を夢見たシーパワーはなぜ滅びたのか』 | 谷光太郎 | ![]() |
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●4月28日発売 二見書房・二見時代小説文庫 | |||||
♪ | 『小人目付 源蔵 本丸 目付部屋16』 | 藤木桂 | ![]() |
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●4月30日発売 東京創元社・創元推理文庫 | |||||
♪ | 『明智卿死人を起す』 | 小森収 | ![]() |
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