2024年時代小説(単行本/文庫書き下ろし)ベスト10、発表!

時代小説●2025年2月上旬の新刊情報(文庫)

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時代小説●文庫新刊情報|2025年2月上旬の新刊(1日→10日)

2025年2月1日から2月10日に文庫で刊行される時代小説の新刊情報リストです。おすすめの新刊の紹介文は、Amazonの内容紹介より抜粋・編集しています。各タイトルの詳細はAmazon.co.jpの紹介ページからご覧いただけます。
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アルファポリス文庫
笹目いく子さんの『深川あやかし屋敷奇譚』
大店の放蕩次男坊・仙之助は、怪異に強い関心を持つ変わり者です。深川にある彼の屋敷には、因縁のある「がらくた」ばかりが集められています。呪いや祟りを信じない女中のお凛は、仙之助の奇妙な趣味に呆れつつも、日々、不思議な品々の謎解きに付き合わされています。

――自ら火を出す振袖。ひとりでに動く市松人形。飼い主を不幸にする猫。そして、無惨な遺骸のそばに現れるあやかし・以津真天(いつまで)。
これらは怪異なのか、それとも人の仕業なのか。怪異と謎が交錯する江戸ミステリの決定版、ここに誕生。

早川隆さんの『敵は家康』
礫(つぶて)投げを得意とする若者・弥七は、「陰(ほと)」と呼ばれる貧しい集落で、希望のない生活を送っていました。しかし、ある日、誤って人を死なせてしまい、逃亡を余儀なくされます。やがて元盗賊の男・ねずみとともに外の世界へ飛び出し、作事集団・黒鍬衆の一員として尾張国の砦造りに関わることになりました。
しかし、その穏やかな日々は長くは続きません。尾張を狙う今川義元が、領主・織田信長に戦を仕掛けたのです。

弥七のいた丸根砦に、今川の大軍が迫ります。彼は織田の兵とともに戦う決意を固めますが、その敵軍を率いていたのは、のちに天下人となる松平元康――後の徳川家康でした。桶狭間の戦い前夜、名もなき青年が戦国の世を駆け抜けます。

宝島社文庫
久真瀬敏也さんの『本所深川奉行所 お美世のあやかし事件帖』
妖怪や幽霊が見えるお美世。江戸で「妖怪の仕業」と騒がれる不可解な事件の謎を、合理的に解き明かしながら真相を暴いていきます。
提灯を追いかけ、川に落ちる人が続出するのはなぜ?
料理茶屋で立て続けに不幸が起こるのは、ザシキワラシが去ったから?

お美世の活躍を助けるのは、猫又、河童、付喪神たち。
江戸の街で繰り広げられる、不思議と謎解きの物語。

小学館文庫
松永弘高さんの『先駆けの勘兵衛』
渡辺勘兵衛は、命の選択を迫られていました。
本能寺の変に巻き込まれ、明智光秀に味方した主君・阿閉貞征が山崎の合戦で敗北。北近江の大名・浅井長政の重臣である阿閉家に仕え、「鑓の勘兵衛」と称されるほどの武功を挙げてきましたが、もはや逃げるしかありませんでした。
落ち武者となった勘兵衛は、近江と美濃の国境にそびえる伊吹山に身を潜めます。しかし、食い扶持を確保しなければ、妻も家臣も養えません。

戦国から江戸にかけて軽輩武士から絶大な支持を得た渡辺勘兵衛。
その壮絶な生涯を描く長編武将活劇です。

和田はつ子さんの『新・口中医桂助事件帖 シーボルト花』
政府は漢方から西洋医学への転換を進めるため、医師試験の実施を決定しました。桂助は、長与専斎の説得により口中科部門の試験官を引き受けます。さらに、長与から贈られた虫歯削り機を活用するため、〈いしゃ・は・くち〉で新たな人材を募集しました。そこへ、小幡英之助という若者が訪れます。
英之助とともに働くことになりますが、彼は何か悩みを抱えている様子でした。どうやら、患者の香里という娘が関係しているようです。(第一話「シーボルト花」)

一方、江戸では外来種のうさぎが高額で取引され、一大ブームを巻き起こしていました。しかし、うさぎに税が課されると市場が混乱し、価格は暴落します。そんな中、大警視の川路利良から骸検視顧問を任されている桂助に、ある事件の捜査依頼が届きます。それは、身分の高い人物が飼っていたうさぎの盗難事件でした。(第二話「うさぎ草」)
明治初頭の歯科医療と桂助が関わる事件を描く大人気連作シリーズ。
 
実業之日本社文庫
泉ゆたかさんの『うたたね湯呑 眠り医者ぐっすり庵』
居眠り、おうち入院、眠れる本…。
眠りの悩みは、時代を超えても変わらない?

京での茶修業を終えた藍が戻ったのは、神田明神下で営む茶屋・千寿園。〈かくし茶〉*の人気でにぎわうものの、経営は赤字寸前です。巻き返しを図るべく、新たな土産物として茶器を販売することに。江戸で評判の瀬戸物屋・丸梅屋に依頼しますが、店主の太郎左衛門には厄介な問題がありました。
さらに、兄・松次郎が身を寄せる〈ぐっすり庵〉の周辺には、不穏な影が…。
最大の危機を、藍は乗り越えられるのか?

祥伝社文庫
門井慶喜さんの『信長、鉄砲で君臨する』
天文十二年、種子島に伝わった二挺の鉄砲が、戦国の世を揺るがしました。

西洋の新技術を知った日本では、いち早く国産化が進められます。新たな兵器に魅せられた織田信長は、紀州根来寺に鉄砲の製造を、堺の商人には火薬の調達を命じました。そして、戦法のみならず、天下人としてふさわしい築城方法までも変えていきます。

日本と西洋文明の対峙を壮大なスケールで描く、圧巻の歴史長編です。

!おすすめ度
:読みたい/入手したい
:新装版/復刊
:気になる/チェックしたい
:文庫書き下ろし

●2月1日発売 文芸社・文芸社セレクション
『安政七年三月三日 江戸出開帳 ―桜田門外の変 極秘話』 山河邑 『安政七年三月三日 江戸出開帳 ―桜田門外の変 極秘話』
●2月2日発売 扶桑社・扶桑社文庫
『歴史通は人間通』 渡部昇一 『歴史通は人間通』
『歴史のIF(もしも)』 本郷和人 『歴史のIF(もしも)』
●2月4日発売 アルファポリス・アルファポリス文庫
『辻のあやかし斬り夜四郎: 呪われ侍事件帖』 井田いづ 『辻のあやかし斬り夜四郎: 呪われ侍事件帖』
『深川あやかし屋敷奇譚』 笹目いく子 『深川あやかし屋敷奇譚』
『敵は家康』 早川隆
●2月5日発売 PHP研究所・PHP文庫
『物流で世界史を読み解く 交易、移民問題から食文化の革新まで』 玉木俊明 『物流で世界史を読み解く 交易、移民問題から食文化の革新まで』
●2月5日発売 草思社・草思社文庫
『和歌でたどる女たちの恋心』 林望 『和歌でたどる女たちの恋心』
『アドルフ・ヒトラーの一族: 独裁者の隠された血筋』 ヴォルフガング・シュトラール 『アドルフ・ヒトラーの一族: 独裁者の隠された血筋』
●2月5日発売 文藝春秋・文春文庫
『巡り合い 仕立屋お竜』 岡本さとる 『巡り合い 仕立屋お竜』
『おでかけ料理人 おいしいもので心をひらく』 中島久枝 『おでかけ料理人 おいしいもので心をひらく』
『北風の用心棒 素浪人始末記(三)』 小杉健治 『北風の用心棒 素浪人始末記(三)』
●2月5日発売 宝島社・宝島社文庫
『本所深川奉行所 お美世のあやかし事件帖』 久真瀬敏也 『本所深川奉行所 お美世のあやかし事件帖』
●2月6日発売 河出書房新社・河出文庫
『女殺油地獄』 桜庭一樹訳 『女殺油地獄』
●2月6日発売 小学館・小学館文庫
『先駆けの勘兵衛』 松永弘高 『先駆けの勘兵衛』
『旅立ち寿ぎ申し候<新装版>』 永井紗耶子 『旅立ち寿ぎ申し候<新装版>』
『新・口中医桂助事件帖 シーボルト花』 和田はつ子 『新・口中医桂助事件帖 シーボルト花』
『後宮の髪結師は月に添う』 柊一葉 『後宮の髪結師は月に添う』
●2月7日発売 実業之日本社・実業之日本社文庫
『永遠を生きる皇帝の専属絵師になりました』 蒼山螢 『永遠を生きる皇帝の専属絵師になりました』
『夜叉神の呪い 浮世絵おたふく三姉妹』 井川香四郎 『夜叉神の呪い 浮世絵おたふく三姉妹』
『上杉かぶき衆 新装版』 火坂雅志 『上杉かぶき衆 新装版』
『うたたね湯呑 眠り医者ぐっすり庵』 泉ゆたか 『うたたね湯呑 眠り医者ぐっすり庵』
●2月7日発売 祥伝社・祥伝社文庫
『信長、鉄砲で君臨する』 門井慶喜 『信長、鉄砲で君臨する』
『火盗改・中山伊織<二> 鬼になった男』 富樫倫太郎 『火盗改・中山伊織<二> 鬼になった男』
●2月7日発売 朝日新聞出版・朝日文庫
『たからもの 深川澪通り木戸番小屋』 北原亞以子 『たからもの 深川澪通り木戸番小屋』
●2月7日発売 徳間書店・徳間文庫
『仕舞屋侍 狼 〈新装版〉』 辻堂魁 『仕舞屋侍 狼 〈新装版〉』
『拵屋銀次郎半畳記 侠客二 〈新装版〉』 門田泰明 『拵屋銀次郎半畳記 侠客二 〈新装版〉』
『風神秘抄 上 〈新装版〉』 荻原規子 『風神秘抄 上 〈新装版〉』
『風神秘抄 下 〈新装版〉』 荻原規子 『風神秘抄 下 〈新装版〉』
『貧乏神あんど福の神 死神さんいらっしゃい』 田中啓文 『貧乏神あんど福の神 死神さんいらっしゃい』
●2月7日発売 法蔵館・法蔵館文庫
『実学思想の系譜』 源了圓 『実学思想の系譜』
『教行信証の哲学』 武内義範 『教行信証の哲学』
●2月10日発売 筑摩書房・ちくま学芸文庫
『ロシア中世物語集』 中村喜和編訳 『ロシア中世物語集』
『日本賭博史』 紀田順一郎 『日本賭博史』
●2月10日発売 筑摩書房・ちくま文庫
『鶴 ――長谷川四郎傑作選』 長谷川四郎 『鶴 ――長谷川四郎傑作選』

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