時代小説●文庫新刊情報|2025年1月中旬の新刊(11日→20日)
2025年1月11日から1月20日にかけて文庫で発売される時代小説の新刊情報をお届けします。おすすめの新刊の紹介文は、Amazonの内容紹介より抜粋・編集しています。各タイトルには、Amazon.co.jpの詳細紹介ページへのリンクを設定しています。 →新刊情報リストを見る
時代小説文庫
東圭一さんの『深川青春捕物控(一) 父と子』
深川漁師町にある小料理屋「しののめ」の息子・雄太は、十七歳になり、仕入れなどをしながら母を手伝っております。
ある日、常連の同心・高柳新之助から「御用聞きの手先にならないか」と誘われます。その際、新之助は驚くべきことを告白します。雄太の父は新之助の亡き父でもあり、新之助は腹違いの兄だというのです。
誘いを受けた雄太は、父の遺した鼻捻棒を手に、仲間とともに深川の平和を守るために駆け出します。新たな爽快時代小説が誕生しました。
櫻部由美子さんの『ふたつ星 出直し神社たね銭貸し』
お蔵茶屋〈くら姫〉の主・お妙を支える骨董商の蝸牛斎は、茶席をきっかけに災難に巻き込まれます。一方、出直し神社を手伝う娘・おけいは、ムカデに足を咬まれたお妙を助けるため、評判の薬師〈なめくじらの婆〉を訪ねます。その過程でおけいは、神楽鈴のような美しい音色に惹かれていきます。
人々の複雑な人生を優しくほどいていく物語を描いた、人情と謎解きが融合した温かな時代小説の第6弾です。
講談社文庫
泉ゆたかさんの『うぬぼれ犬 お江戸けもの医 毛玉堂』
夫婦で営む動物専門の養生所「毛玉堂」には、多種多彩なけものたちが運び込まれます。医師・凌雲のもとに、女けもの医のライバルが登場し、妻・美津との関係にも変化が訪れます。
人気シリーズ「お江戸けもの医 毛玉堂」の第3弾です。
山本巧次さんの『戦国快盗 嵐丸 朝倉家をカモれ』巨きな金しか奪わない盗人・嵐丸と、凄腕の女同業者・麻耶が目をつけたのは、高価な茶器を取引しようとする堺の商人。しかし、その裏には複雑な陰謀が絡んでおりました。
命を狙う謎の敵、そして現れる明智光秀や木下藤吉郎。状況は二転三転し、張り巡らされた策略が明らかになっていきます。戦国時代を舞台に男女の盗人コンビが活躍する痛快な歴史エンターテインメントです。
矢野隆さんの『籠城忍 小田原の陣』
天正18年(1590年)、北条氏の本拠地・小田原城は豊臣秀吉の軍勢に囲まれておりました。徳川家康は、伊賀忍者の服部半蔵を北条家に潜入させ、前当主・氏政をさらい、秀吉に謝罪させる計画を立てます。しかし、北条家の忍者集団「風魔」の存在が計画の行く手を阻みます。
秀吉軍対北条家――膠着する籠城戦の中、忍者たちは小田原城を舞台に闇で激しく戦う歴史アクション小説、新シリーズ第1作。
双葉文庫
山本巧次さんの『奥様姫様捕物綴り(二)-本読む者は人目を忍べ』
佳奈姫がひいきにしている小間物屋・津田屋は、姫のためにひそかに戯作本を届けております。ある日、戯作者が幕府に目をつけられ、版元にもお調べが入ります。姫は近習の隆之介に頼み込み、版元の様子を窺いに行きますが、そこで怪しい男に遭遇します。
大名家の無敵の母娘が活躍する、痛快シリーズの第2弾です。
馳月基矢さんの『義妹にちょっかいは無用にて(6)』
江戸の名所・目黒の富士塚をめぐる騒動が勃発。蕎麦屋を営む半之助一家とのいざこざや、近藤重蔵の息子・富蔵とのやり取りが描かれます。
一方、主人公の将太は「他家への養子話」という父の提案に揺れ、自分の進むべき道を模索しながら、義妹・理世との距離にも変化が訪れます。
大人気シリーズ第6弾が登場です。
!おすすめ度
★:読みたい/入手したい
■:新装版/復刊
♪ :気になる/チェックしたい
◎:文庫書き下ろし
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