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時代小説●2024年10月中旬の新刊情報(文庫)

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時代小説●文庫新刊情報|2024年10月中旬の新刊(11日→20日)

2024年10月11日から10月20日の間に、文庫で刊行される時代小説の新刊情報リストです。新刊の各タイトルは、Amazon.co.jpの詳細紹介ページにリンクを張っています。
新刊情報リストを見る

ちくま文庫
細谷正充さん編の『大江戸綺譚 ――時代小説傑作選』
嫁いだ先のお店の離れに潜む、何かの気配。義母から打ち明けられた、恐ろしくも切ない秘密とは──(「安達家の鬼」)。豆腐作りに励むお由の前に現れ、日々つけ回してくる見知らぬ老爺。しかし、その男はお由のことをよく知っているという──(「お柄杓」)。
江戸の漆黒の闇を舞台に、名手たちによって浮かび上がるのは、人間の悲しき性(さが)。名アンソロジストが選りすぐった、時代ホラーの傑作7編をお楽しみいただけます。

徳間文庫
西條奈加さんの『首取物語』
空腹に耐えかねた少年は、目の前の男の握り飯を奪いました。その行為を繰り返すうち、少年は首だけの男に出会います。男も少年と同様に過去の記憶を失っていましたが、侍だったことだけは覚えているのです。二人は様々な国を旅しながら、少しずつ記憶を取り戻していきます。彼らが記憶を失った理由、そして、男が首だけの姿になってしまった理由とは?
『千年鬼』に続く、西條奈加さんによる和風ファンタジー作品です。

梶よう子さん、坂井希久子さんほかによる『時代小説アンソロジー てさばき』
亡くなった人を美しく送り出す化粧師・おちえ(「艶化粧」梶よう子)、祖母の元で命の誕生を見守る産婆見習い・美登里(「月満つる」坂井希久子)、病気の父に代わり香を作る練り香職人・おみつ(「残り香」篠綾子)、確かな腕で早縫いの技術を駆使する仕立職人・おしま(「針の歩み、糸の流れ」山口恵以子)、先妻が後妻の家を襲う「うわなり打ち」の仲裁人・お勝(「うわなり合戦」蝉谷めぐ実)、そして、非業の死を遂げた父の仇討ちを目指す髪結い・千加(「万年橋の仇討ち」藤原緋沙子)。
名手六人が、凛々しい女性職人たちの姿を巧みに描く時代小説アンソロジーです。

講談社文庫
風野真知雄さんの『魔食 味見方同心(三) 閻魔さまの怒り寿司』
渋谷村の寺では、食べると罪が許されるという「ものすごく辛い稲荷寿司」が売られているとの噂があります。味見方同心の魚之進は、岡っ引きの麻次を連れて調査に向かいます。すると、「天辛」の稲荷寿司を10個も買う若い男に出くわします。その男が何か悪事を働いたのではないかと怪しむ魚之進たちは、彼を追跡します。男が入ったのは、以前に未解決事件があった薬種商の大店で……。
新たな事件の幕が開きます。

佐々木裕一さんの『影姫 公家武者 信平(十五)』
実在の公家大名・松平信平を描く「公家武者 信平」シリーズの最新作です。
大名屋敷に奉公に出た幼馴染が帰らないと訴える鴨料理屋の若者・仙吉。信平が交渉を始めると、幼馴染は無惨にも顔を焼かれた遺体となって帰ってきます。「影姫」ほか、全三篇を収録した作品です。

集英社文庫
北方謙三さんの『チンギス紀 一 火眼』
12世紀、モンゴル族のキャト氏に生まれたテムジン(後のチンギス・カン)。10歳のとき、父イェスゲイがタタル族に殺害され、キャト氏は衰退します。同じモンゴル族のタイチウト氏が台頭し、テムジンたちに敵対します。
数々の困難を乗り越えたテムジンは、のちに世界を震撼させる大英雄となるのです。新たなシリーズの第一巻、彼の激動の生涯を描いた物語です。

木内昇さんの『剛心』
日本近代建築の巨匠、妻木頼黄(つまき・よりなか)の物語です。
幕臣の父を幼くして失い、維新後は天涯孤独の身となった頼黄は、17歳で単身渡米し、コーネル大学で学びます。帰国後、井上馨の「官庁集中計画」に参加し、その才能を発揮していきます。外務大臣・井上馨や大工の鎗田作造らとの交流を通じ、近代日本建築に貢献した頼黄の姿を、多面的に描き出します。
力強い信念を貫いた男の生涯に胸が熱くなる作品です。

!おすすめ度
:読みたい/入手したい
:新装版/復刊
:気になる/チェックしたい
:文庫書き下ろし

●10月11日発売 BOOKCOM(ブックコム)
『伝兵衛』 夏之始 『伝兵衛』
●10月11日発売 コスミック出版・コスミック時代文庫
『関白同心 少年貴族と八丁堀の鬼』 早見俊 『関白同心 少年貴族と八丁堀の鬼』
『裏火盗裁き帳【十】』 吉田雄亮 『裏火盗裁き帳【十】』
『ほのか魔界帖 淫望始末ノ事』 睦月影郎 『ほのか魔界帖 淫望始末ノ事』
『春疾風 見届け人秋月伊織事件帖【二】』 藤原緋沙子 『春疾風 見届け人秋月伊織事件帖【二】』
●10月11日発売 パレード
『伊賀真里亞外傳~宝蔵院胤栄之事 十文字槍』 誠司 『伊賀真里亞外傳~宝蔵院胤栄之事 十文字槍』
●10月11日発売 筑摩書房・ちくま学芸文庫
『物語としての歴史 ――歴史の分析哲学』 アーサー・C・ダント 『物語としての歴史 ――歴史の分析哲学』
『中国の思想』 村山吉廣 『中国の思想』
『ピース・フィーラー 支那事変和平工作史』 戸部良一 『ピース・フィーラー 支那事変和平工作史』
『アショーカ王伝』 定方晟訳 『アショーカ王伝』
●10月11日発売 筑摩書房・ちくま文庫
『大江戸綺譚 ――時代小説傑作選』
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細谷正充編 『大江戸綺譚 ――時代小説傑作選』
●10月11日発売 徳間書店・徳間文庫
『首取物語』 西條奈加 『首取物語』
『時代小説アンソロジー てさばき』 梶よう子、坂井希久子ほか 『時代小説アンソロジー てさばき』
●10月11日発売 法蔵館・法蔵館文庫
『陰陽道の神々 決定版』 斎藤英喜 『陰陽道の神々 決定版』
『涅槃経入門』 横超慧日 『涅槃経入門』
●10月15日発売 角川春樹事務所・ハルキ文庫
『神慮の狭間 妖国の剣士(7)』 知野みさき 『神慮の狭間 妖国の剣士(7)』
●10月15日発売 角川春樹事務所・時代小説文庫
『(新装版)三国志 十二の巻 霹靂の星』 北方謙三 『(新装版)三国志 十二の巻 霹靂の星』
●10月16日発売 岩波書店・岩波現代文庫
『増補 平清盛 福原の夢』 髙橋昌明 『増補 平清盛 福原の夢』
●10月16日発売 岩波書店・岩波文庫
『エティオピア物語 (上)』 ヘリオドロス 『エティオピア物語 (上)』
●10月16日発売 講談社・講談社文庫
『霊獣紀 鳳雛の書(下)』 篠原悠希 『霊獣紀 鳳雛の書(下)』
『魔食 味見方同心(三) 閻魔さまの怒り寿司』 風野真知雄 『魔食 味見方同心(三) 閻魔さまの怒り寿司』
『影姫 公家武者 信平(十五)』 佐々木裕一 『影姫 公家武者 信平(十五)』
『藁化け 古道具屋 皆塵堂』 輪渡颯介 『藁化け 古道具屋 皆塵堂』
●10月18日発売 集英社・集英社文庫
『チンギス紀 一 火眼』 北方謙三 『チンギス紀 一 火眼』
『剛心』 木内昇 『剛心』
『戦国の山城をゆく 信長や秀吉に滅ぼされた世界』 安部龍太郎 『戦国の山城をゆく 信長や秀吉に滅ぼされた世界』
『ばけもの好む中将 十三 攫われた姫君』 瀬川貴次 『ばけもの好む中将 十三 攫われた姫君』

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