時代小説●2024年9月下旬の新刊情報（文庫）

時代小説●文庫新刊情報｜2024年9月下旬の新刊（21日→月末）

2024年9月21日から9月末日の間に文庫で出る時代小説の新刊情報です。
新刊の各タイトルは、Amazon.co.jpの詳細紹介ページにリンクを張っています。
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角川文庫
稲葉稔さんの『さらば武蔵』
泰平の世を迎えた江戸初期、戦国の動乱を生き抜いた宮本武蔵も老境に達していました。将軍家剣術指南役の柳生宗矩に嫉妬し、生半可な仕官の道を選ばなかった武蔵も、島原の乱で負傷したことで老いを自覚し終の棲家を求めます。やがて熊本藩主・細川忠利に迎えられた武蔵は、自らが究めてきた兵法の極意を伝えるべく、岩戸霊巌洞に籠もり『五輪書』の執筆を始めました。最後に到った境地とは？　知られざる宮本武蔵像を描く決定版。

風野真知雄さんの『寿司銀捕物帖イカスミの嘘』
握りの達人・銀蔵が営む〈銀寿司〉は、名店と名高い繁盛店。満員が続いたある日、奉行所の同心・谷崎が不意に店を訪れました。もう一度、十手を預かってくれ――。谷崎は見習い同心である息子の相棒になってほしいと頼み込むのでした。銀蔵はかつて凄腕と噂された岡っ引きだったのです。再び江戸のために立ち上がった銀蔵が挑むのは、難解極まるイカ料理屋の殺人事件です。

新潮文庫
仁志耕一郎さんの『花と茨　七代目市川團十郎』
〈七代目〉ほど破天荒な人生を送った役者がいたでしょうか。天才肌で色男、江戸に團十郎ありと名を上げて「歌舞伎十八番」を制定する一方、その豪奢な生活を御上に睨まれ財産没収、江戸追放に。やがて奈落の底から見事復活をとげましたが、思いもよらない悲劇が襲います……。大名跡の重責を背負い、たとえ茨の道でも、最後まで粋を貫いた名優を描く長編小説。『咲かせて三升の團十郎』改題。

矢野隆さんの『とんちき　蔦重青春譜』
蔦屋重三郎の店「耕書堂」に集う男たち。
のちに十返舎一九に曲亭馬琴、東洲斎写楽、葛飾北斎となる彼らだが、今はまだ才能の開花を待つ、何者でもない若者たちでした。金はありませんが、夢も、元気もあります。お上ににらまれているけれど怖いものはありません。
ところが、偶然発見した「死体」から一波乱が巻き起こります。
創作者たちの熱い魂が胸をすく痛快青春出版物語。

！おすすめ度
★：読みたい／入手したい
■：新装版／復刊
♪ ：気になる／チェックしたい

●9月24日発売　KADOKAWA・角川ソフィア文庫
	『大田南畝江戸に狂歌の花咲かす』	小林ふみ子
	『歌麿 UTAMARO ジャパノロジー・コレクション』	大久保純一
	『写楽 SHARAKU ジャパノロジー・コレクション』	渡邉晃
	『王朝の恋の手紙たち』	川村裕子
●9月24日発売　KADOKAWA・角川文庫
♪	『男装の華は後宮を駆ける二亡妃の翡翠』	朝田小夏
★	『さらば武蔵』	稲葉稔
	『帝都の鬼は桜を恋う』	卯月みか
★	『寿司銀捕物帖イカスミの嘘』	風野真知雄
●9月25日発売　PHP研究所・PHP文芸文庫
	『文蔵2024. 10（特集・事件は「教室」から始まる！）』	「文蔵」編集部編集
●9月26日発売　潮書房光人新社・光人社NF文庫
	『海軍夜戦隊史〈部隊編成秘話〉』	渡辺洋二
●9月26日発売　二見書房・二見時代小説文庫
	『暴れん坊若様御隠居用心棒残日録2』	森詠
♪	『密命はみだし新番士1 十五歳の将軍』	氷月葵
●9月27日発売　PHP研究所・PHP文庫
	『教養としての「ローマ史」の読み方』	本村凌二
●9月27日発売　扶桑社・扶桑社文庫
	『空白の日本史』	本郷和人
●9月28日発売　東京創元社・創元推理文庫
■	『写楽百面相』	泡坂妻夫
●9月30日発売　三笠書房・王様文庫
	『日本史不適切にもほどがある話: あまりに露骨すぎて「なかったこと」にされた史実』	堀江宏樹
●9月30日発売　新潮社・新潮文庫
★	『花と茨　七代目市川團十郎』	仁志耕一郎
★	『とんちき　蔦重青春譜』	矢野隆
■	『捨て童子・松平忠輝（上）』	隆慶一郎
■	『捨て童子・松平忠輝（中）』	隆慶一郎
■	『捨て童子・松平忠輝（下）』	隆慶一郎