時代小説●2024年8月下旬の新刊情報（文庫）

時代小説●文庫新刊情報｜2024年8月下旬の新刊（21日→月末）

2024年8月21日から8月末日の間に文庫で出る時代小説の新刊情報です。
新刊の各タイトルは、Amazon.co.jpの詳細紹介ページにリンクを張っています。
→新刊情報リストを見る

角川文庫
横山起也さんの『編み物ざむらい(三) 迷い道騒動』
感九郎に横浜の店からメリヤス仕事の依頼が入りました。依頼主はアメリカ人。編み物の本場からの依頼に浮き足立ちますが、その相手こそ、今度の「仕組み」のターゲットでした。編み物侍が活躍する、新感覚時代活劇の第3弾。

伊東潤さんの『天下を買った女室町擾乱』
室町幕府の力が衰えた乱世の時代。名門日野家の姫君・富子は、一族の期待を背負って室町幕府八代将軍・足利義政のもとに輿入れしました。家中では「三人の魔」と呼ばれる曲者たちが息を潜め、政治壟断の機会をうかがっていました。
やがて管領・畠山家の家督争いに端を発し都が戦乱の渦に巻き込まれると、富子は自らの才覚で戦乱を収めようと立ち上がります。
「三大悪女」と呼ばれた女性の知られざる信念を描く、歴史小説。

春陽文庫
半村良さんの『裏太平記』
古典随筆の名作「徒然草」の著者、吉田兼好は謎の多い人物です。そこに目を付けた伝奇小説の巨匠・半村良。
鎌倉幕府の滅亡、後醍醐天皇の建武の中興の動きの中で、兼好法師が、実は「影の軍団」で歴史を操っていたという奇想の設定。大胆な推理で描く「太平記」の世界。

新潮文庫
花房観音さんの『京に鬼の棲む里ありて』
比叡山麓の八瀬に住む人々は帝を守る「鬼の子孫」だと自らを誇っていました。里の娘かやは、貴人が囲う美貌の男妾、夜叉丸の世話をするうちに彼の苦しみを知り……。
『時代小説ザ・ベスト2023』（集英社文庫）に選出された「鬼の里」をはじめ、京に生きる男女の欲望と生き様を、艶やかに描く時代小説6編を収録した短編集。

！おすすめ度
★：読みたい／入手したい
■：新装版／復刊
♪ ：気になる／チェックしたい

●8月21日発売　PHP研究所・PHP文芸文庫
♪	『文蔵2024．9』	「文蔵」編集部編集
●8月21日発売　マイクロマガジン社・ことのは文庫
♪	『大奥の御幽筆　約束の花火』	菊川あすか
●8月21日発売　早川書房・ハヤカワ文庫JA
♪	『鬼神の檻』	西式豊
●8月23日発売　KADOKAWA・メディアワークス文庫
	『心獣の守護人秦國博宝局宮廷物語』	羽洞はる彦
●8月23日発売　KADOKAWA・角川ソフィア文庫
	『火薬の世界史』	クライヴ・ポンティング
	『増補日本霊異記の世界』	三浦佑之
	『西洋音楽史講義』	岡田暁生
●8月23日発売　KADOKAWA・角川ホラー文庫
	『暗闇神事猿神の舞探偵・朱雀十五の事件簿6』	藤木稟
●8月23日発売　KADOKAWA・角川文庫
	『銀の蝶は密命を抱く翠国文官伝』	佐木真紘
♪	『鳥籠のかぐや姫二悠久に紡ぐ幸福な未来』	鶴葉ゆら
♪	『武士はつらいよ蔵元の娘』	稲葉稔
♪	『十手浪人名無しの権兵衛悪党狩』	藤井邦夫
★	『編み物ざむらい(三) 迷い道騒動』 →記事：「時代小説●2024年8月下旬の新刊情報（文庫）」をアップ →記事：混じり血に悩む少年の心を編み針でほどく、感九郎の活躍	横山起也
★	『天下を買った女室町擾乱』	伊東潤
●8月23日発売　日経BP 日本経済新聞出版・日経ビジネス人文庫
	『マンガ　会計の世界史』	田中靖浩
●8月26日発売　春陽堂書店・春陽文庫
★	『裏太平記』	半村良
●8月26日発売　二見書房・二見時代小説文庫
♪	『謎の天狗屋敷剣客旗本と半玉同心捕物暦3』	早見俊
♪	『罪の代償深川の重蔵捕物控ゑ5』	西川司
●8月28日発売　新潮社・新潮文庫
★	『京に鬼の棲む里ありて』	花房観音
●8月28日発売　新潮社・新潮文庫nex
	『狐の嫁入り　幽世の薬剤師』	紺野天龍
	『龍ノ国幻想７　神問いの応』	三川みり
●8月30日発売　東京創元社・創元推理文庫
■	『邪馬台国はどこですか?【新装版】』	鯨統一郎