時代小説●2024年7月下旬の新刊情報（文庫）

時代小説●文庫新刊情報｜2024年7月下旬の新刊（21日→月末）

2024年7月21日から7月末日の間に文庫で出る時代小説の新刊情報です。
新刊の各タイトルは、Amazon.co.jpの詳細紹介ページにリンクを張っています。
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★2024/8/15追記
新潮文庫
横濱で知らぬ者なき富豪一族、檜垣澤家。当主の妾だった母を亡くし、高木かな子はこの家に引き取られます。商売の舵取りをする大奥様。互いに美を競い合う三姉妹。檜垣澤は女系が治めていました。そしてある夜、婿養子が不審な死を遂げました。政略結婚、軍との交渉、昏い秘密。陰謀渦巻く館でその才を開花させたかな子が辿り着いた真実とは──。大正時代を舞台にした長篇ミステリー。

毎日文庫
門井慶喜さんの『なぜ秀吉は』
16世紀末、二度にわたって繰り広げられた文禄・慶長の役。なにゆえに、天下人・秀吉は晩年に朝鮮を目指したのでしょうか。
秀吉暗殺を企てる若き朝鮮人陶工、カラク。神出鬼没の謎の女性、草千代。博多復興に身命を賭す豪商・神屋宗湛。出兵の先駆けを務めるキリシタン大名・小西行長。そして、秀吉なき世を構想する徳川家康……。朝鮮出兵に沸く都・名護屋で各々が思惑を抱えて問う。「なぜ、秀吉は」
この戦のために造成され、わずか6年半で役割を終えた都・名護屋の姿と秀吉に巻き込まれていく人々の内面を鮮やかに描いた歴史長編。

春陽文庫
山田正紀さんの『天保からくり船』
寛永寺出火を機に噴出する不可解な事件。大江戸に仕掛けられた“からくり”とは？物語は、江戸の町で起こる不可解な事件を描き、大江戸に仕掛けられた「からくり」の正体や謎が解明されていきます……。江戸幻想奇譚。

角川文庫
垣根涼介さんの『涅槃上・下』
天文年間、小土豪が群雄割拠する中国地方で没落した宇喜多家の嫡男・八郎は、その器量を見込まれ、豪商・阿部善定のもとで父母とともに居候していました。
やがて成長した八郎は、直家と名乗り宇喜多家を再興、近隣の浦上家や三村家と鍔迫り合いをしながら備前一国に覇を唱えます。
武芸よりも商人としての感覚が勝る異色の武将は、いかにして成り上がったのでしょうか。戦国の梟雄、宇喜多直家の真実に迫る歴史長編。

鷹井伶さんの『わたしのお殿さま二、伊勢に棲む鬼』
刀鍛冶の跡継ぎとなるため、男として育てられた美禰。流刑となってやってきた松平忠輝に惹かれ、彼女の運命に変化が訪れます。伊勢に移り、女として生きていく決意をした美禰ですが、なかなか思うように忠輝との時を持つことができずにいました。そんななか、美禰は同じ年ごろの海女と知り合いますが、村には人さらいの鬼の噂があり……。さらに、忠輝の命を狙う柳生宗矩の刺客も現れて……。

！おすすめ度
★：読みたい／入手したい
■：新装版／復刊
♪ ：気になる／チェックしたい

●7月22日発売　中央公論新社・中公文庫
■	『波のかたみ-清盛の妻』	永井路子
	『占領神話の崩壊』	西鋭夫、岡﨑匡史
●7月22日発売　毎日新聞出版・毎日文庫
★	『なぜ秀吉は』	門井慶喜
●7月23日発売　春陽堂書店・春陽文庫
■	『地獄を嗤う日光路』	笹沢左保
★	『天保からくり船』	山田正紀
●7月25日発売　KADOKAWA・角川ソフィア文庫
	『日本俗信辞典身体編』	常光徹
	『観音・地蔵・不動庶民のほとけ』	頼富本宏
●7月25日発売　KADOKAWA・角川文庫
★	『涅槃上』 →記事：「時代小説●2024年7月下旬の新刊情報（文庫）」をアップ	垣根涼介
★	『涅槃下』	垣根涼介
	『宮中は噂のたえない職場にて三』	天城智尋
★	『わたしのお殿さま二、伊勢に棲む鬼』	鷹井伶
♪	『牡丹と獅子双雄、幻異に遭う』 →記事：美貌の道士と訳あり便利屋が怪異を解く、中華風ブロマンス	翁まひろ
●7月26日発売　二見書房・二見時代小説文庫
♪	『大目付殺し古来稀なる大目付12』	藤水名子
♪	『あやかし捕物帖1 娘岡っ引きの妙』	奈良谷隆
♪	『顔見世隠密廻北町の爺様5』	牧秀彦
●7月29日発売　新潮社・新潮文庫
♪	『高虎と天海』	早見俊
★	『檜垣澤家の炎上』	永嶋恵美
●7月29日発売　毎日新聞出版・毎日文庫
	『失敗の本質　日本海軍と昭和史』	半藤一利、保阪正康
●7月31日発売　星雲社・アルファポリス文庫
♪	『風と雲: 丸山遊郭異剣譚』	東雲紫雨