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時代小説●2024年7月上旬の新刊情報(文庫)

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時代小説●文庫新刊情報|2024年7月上旬の新刊(1日→10日)

2024年7月1日から7月10日の間に、文庫で刊行される時代小説の新刊情報リストです。新刊の各タイトルは、Amazon.co.jpの詳細紹介ページにリンクを張っています。
新刊情報リストを見る

文春文庫
田牧大和さんの『わかれ道の先 藍千堂菓子噺』
いつになく元気がない伊勢総左衛門のために、晴太郎と幸次郎は二人の亡き父・先代清右衛門との思い出の食材、阿米弁糖(あめんどう/アーモンド)を使った菓子を考案します。
そんな折、百瀬屋が新たに雇った菓子職人が騒動を起こしました。腕はいいのですが傲慢な性格で、勝手に先代・清右衛門の菓子をアレンジし、百瀬屋の商売の流儀まで変えようとします。 お糸が激怒し職人を解雇してしまうと、仕返しに読売屋へネタを売って……。
百瀬屋と藍千堂が知恵を集めて思いついた解決策とは、果たして?

海堂尊さんの『奏鳴曲 北里と鷗外』
明治時代のニッポンにも、感染症との終わりなき闘いに挑んだ二人の男がいました。
医師である著者が、新しい千円札紙幣の肖像に選ばれた北里柴三郎と、軍医・森鴎外のライバル物語を描いた長編小説。
二人は、互いへのライバル心を燃やしながら、「感染症から国民の命を守る」という同じ目標へと突き進んでいました。その二人がなぜ道を違え、対立していったのでしょうか。

佐伯泰英さんの『さらば故里よ 助太刀稼業(一)』
時代は文化文政。豊後毛利家の徒士並・神石嘉一郎は貧しい生活を強いられていましたが、三神流の遣い手として、武士の勤めを果たしていました。しかしある日、身に覚えのない罪を着せられて脱藩を余儀なくされました。
豊後を離れて、大阪へ向かう船で嘉一郎を待ち構えていたのは、豊後毛利藩の三男で、藩では「控え」「もどき若様」などと軽んじられていた毛利助八郎。この助八郎が家宝の刀を持って藩から抜けようとしたことで、騒ぎは大きくなっていき……。
藩を追われた下士と家宝を持ち出した若様。この「負け組コンビ」に未来はあるのでしょうか?

PHP文芸文庫
吉村喜彦さんの『江戸酒おとこ 小次郎酒造録』
灘の酒蔵から、訳あって江戸の酒蔵・山屋に修業に出された小次郎は、着いて早々に意気投合した浪人・龍之介とともに働きはじめます。ところが山屋は不注意から酒を腐らせてしまい、杜氏や蔵人たちが離反、江戸っ子からの信用も失っいました。再建を託された小次郎は、龍之介とともに新たな仲間を探し、斬新な酒造りで乾坤一擲の大勝負に挑みます。
『ビア・ボーイ』『バー堂島』などお酒にまつわる小説の名手による初めての時代小説。

奥山景布子さんの『流転の中将』
心ならずも「朝敵」とされた桑名藩主・松平定敬は、兄で会津藩主の松平容保とともに徳川家のために戦おうとしますが、新政府に従うことを決めた最後の将軍・徳川慶喜に遠ざけられます。
一方、上方に近い桑名藩は、藩主不在のなか、重臣・酒井孫八郎のもとで官軍に白旗を掲げ、藩主を幼君に挿げ替えて新政府に恭順することを決めました。
藩主の座を追われた定敬は、わずかな家臣とともに滞在していた江戸を離れることに……。帰国することもできず、越後、箱館、そして上海まで彷徨うことになった男は、心に如何なる哀しみを宿していたのでしょうか。
幕末の悲劇を炙り出し、明治維新とは何だったのかを改めて問う歴史小説。

光文社文庫
辻堂魁さんの『夜叉萬同心 浅き縁』
深川のさらに東、砂村新田の中洲で、北町奉行所を隠居した元同心・神門達四郎の惨殺死体が見つかっりました。
隠密廻り同心の萬七蔵は、同僚の間や市井での評判もよく愛想のよかった隠居に、裏の顔があったのではと疑います。
遡ること三十三年前、砂村新田で女が荼毘に付されていたことが、まさかの真実につながっていくとは。
悪意と報復、慕情と哀切が、七蔵の眼前で交差します。

武川佑さんの『かすてぼうろ: 越前台所衆 於くらの覚書』
関ヶ原前夜、山深い田舎で育った十三歳の於くらは、越前府中城の炊事場で下女働きを始めました。
毎日一人夜中まで働く於くらのもとに、ある夜、城仕えと覚しき初老の男がつまみ食いをしにやって来ました。空腹を訴える男に、於くらは山芋とそば粉でおやきを急ごしらえしました。おやきをうまそうに食べるその人物は、なんと城主・堀尾吉晴でした。
於くらの料理の腕を見込んだ吉晴は、隣国大名との密約の席に供する「かすてぼうろ」作りを命じます……。
料理の才に恵まれた少女が、自らの才覚と実直な人柄で戦乱の世をひたむきに生き抜いていく、戦国グルメ小説。

双葉文庫
山本巧次さんの『奥様姫様捕物綴り(一)-甘いものには棘がある』
美濃御丈藩藩主の正室・彩智は美貌のうえ、剣の腕も天下一品。好奇心も人一倍旺盛で、娘の佳奈を巻き込んで、いろんなことに首を突っ込むのが得意です。そんな折、御丈藩出入りの菓子舗・満月堂の羊羹を食べて体調が悪くなる人間が続出する事件が起こりました。
さらに、懇意にしている常陸谷原藩の側室・初音までも、満月堂の菓子を食べて具合が悪くなったと聞いた彩智は、佳奈とともに持ち前の好奇心で事件の真相を調べ始めます。奥方と姫様がバディとなって難事件を解決する新シリーズ開幕。

馳月基矢さんの『義妹にちょっかいは無用にて(4)』
呉服商・芦名屋の一人娘、おれんがいなくなったと手代の新吉が将太らのもとに慌ててやってきました。以前皆で訪れた菖蒲園にいるのではないかと将太は急ぎます。
しかし、芦名屋に婿入りしてもいいのだぞと父の邦斎に言われても何も返事ができないほど、おれんとの将来は思い浮かべられない将太でありました。
そして、義兄への想いを自覚した理世は、優しい将太がおれんを捜して駆け回るのを複雑な気持ちで見るのでした。兄妹の気持ちが揺れ動く、禁断の時代シリーズ第4弾。

浮穴みみさんの『小さい予言者』
『鳳凰の船』、『楡の墓』に続く、北海道開拓期を背景に描いた短編集三部作の第三弾。ゴールド・ラッシュに翻弄された人間の悲哀を描く「ウタ・ヌプリ」。日蝕がもたらした道内初の公立図書館、そこに見た少女の夢を綴る「日蝕の島で」。戦争に躍らされた炭鉱の末路とささやかな希望を描出する「小さい予言者」。誰かに話したくなる知られざる明治の北海道の物語五編を収録。

千野隆司さんの『おれは一万石 【二十九】-普請の闇』
高岡河岸の発展、〆粕や下り塩の販売など藩主正紀の指揮のもと、藩士たちの不断の努力によって、徐々に回復してきた高岡藩井上家の財政状況。しかし、そのことが仇となり、洪水によって崩れた深川洲崎の石垣の御手伝普請を命じられました。これまでの努力が無に帰すほどの大金を求められ、絶望の淵に立たされた正紀たちですが……。シリーズ第29弾。

!おすすめ度
:読みたい/入手したい
:新装版/復刊
:気になる/チェックしたい
:文庫書き下ろし

●7月1日発売 文芸社・文芸社セレクション
『島原リバティ』タケチオサム『島原リバティ』
●7月2日発売 三笠書房・王様文庫
『眠れないほどおもしろい おくのほそ道』板野博行『眠れないほどおもしろい おくのほそ道』
『知れば知るほど闇深い 藤原氏の謎』園田豪『知れば知るほど闇深い 藤原氏の謎』
●7月5日発売 小学館・小学館文庫
『桜嵐恋絵巻 雨ひそか』深山くのえ『桜嵐恋絵巻 雨ひそか』
『桜嵐恋絵巻』深山くのえ『桜嵐恋絵巻』
●7月5日発売 朝日新聞出版・朝日文庫
『狂い咲き正宗 刀剣商ちょうじ屋光三郎』山本兼一『狂い咲き正宗 刀剣商ちょうじ屋光三郎』
『ごめんあそばせ 独断日本史』永井路子、杉本苑子『ごめんあそばせ 独断日本史』
●7月8日発売 マール社
『カラー文庫 民族衣装』オーギュスト・ラシネ原著『カラー文庫 民族衣装』
『カラー文庫 続民族衣装』オーギュスト・ラシネ原著『カラー文庫 続民族衣装』
『カラー文庫 中世ヨーロッパの服装』オーギュスト・ラシネ原著『カラー文庫 中世ヨーロッパの服装』
●7月8日発売 河出書房新社・河出文庫
『翔る合戦屋』北沢秋『翔る合戦屋』
『土左日記』堀江敏幸訳『土左日記』
『ヘタな人生論より枕草子』荻野文子『ヘタな人生論より枕草子』
●7月9日発売 文藝春秋・文春文庫
『わかれ道の先 藍千堂菓子噺』田牧大和『わかれ道の先 藍千堂菓子噺』
『奏鳴曲 北里と鷗外』海堂尊『奏鳴曲 北里と鷗外』
『[真珠湾]の日』半藤一利『[真珠湾]の日』
『さらば故里よ 助太刀稼業(一)』佐伯泰英『さらば故里よ 助太刀稼業(一)』
●7月10日発売 PHP研究所・PHP文芸文庫
『江戸酒おとこ 小次郎酒造録』
→記事:「時代小説●2024年7月上旬の新刊情報(文庫)」をアップ
吉村喜彦『江戸酒おとこ 小次郎酒造録』
『流転の中将』奥山景布子『流転の中将』
●7月10日発売 光文社・光文社文庫
『夜叉萬同心 浅き縁』辻堂魁『夜叉萬同心 浅き縁』
『花菱夫妻の退魔帖 四』白川紺子『花菱夫妻の退魔帖 四』
『かすてぼうろ: 越前台所衆 於くらの覚書』武川佑『かすてぼうろ: 越前台所衆 於くらの覚書』
『烈火の剣: 徒目付勘兵衛』鈴木英治『烈火の剣: 徒目付勘兵衛』
『いのち汁: 人情おはる四季料理(三)』倉阪鬼一郎『いのち汁: 人情おはる四季料理(三)』
『碁石金: 日暮左近事件帖』藤井邦夫『碁石金: 日暮左近事件帖』
『秘めた殺意: 新・木戸番影始末(九)』喜安幸夫『秘めた殺意: 新・木戸番影始末(九)』
『反逆: 隠密船頭(十三)』稲葉稔『反逆: 隠密船頭(十三)』
●7月10日発売 双葉社・双葉文庫
『わるじい義剣帖(三)-うらめしや』風野真知雄『わるじい義剣帖(三)-うらめしや』
『奥様姫様捕物綴り(一)-甘いものには棘がある』山本巧次『奥様姫様捕物綴り(一)-甘いものには棘がある』
『義妹にちょっかいは無用にて(4)』馳月基矢『義妹にちょっかいは無用にて(4)』
『小さい予言者』浮穴みみ『小さい予言者』
『後宮の男装妃、霊廟を守る』佐々木禎子『後宮の男装妃、霊廟を守る』
『おれは一万石 【二十九】-普請の闇』千野隆司『おれは一万石 【二十九】-普請の闇』

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時代小説★2024年6月の新刊情報(単行本)
単行本★時代小説新刊情報|2024年6月の新刊(1日→末日) 2024年6月1日から6月末日の間に、単行本(新書含む)で刊行される時代小説、歴史関連書、古典日本文学の新刊情報リストです。新刊の各タイトルは、Amazon.co.jpの詳細紹介...