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文庫●2024年1月下旬の新刊情報

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時代小説●文庫新刊情報|2024年1月下旬の新刊(21日→月末)

2024年1月21日から1月末日の間に文庫で出る時代小説の新刊情報です。
新刊の各タイトルは、Amazon.co.jpの詳細紹介ページにリンクを張っています。
新刊情報リストを見る

角川文庫
山本一力さんの『湯どうふ牡丹雪 長兵衛天眼帳』
江戸で一番と名高い眼鏡屋、村田屋。あるじの長兵衛の知恵は、困り事を抱える人から頼りにされています。懇意の十手持ちの新蔵に誘われ、長兵衛は王子村の旅籠を訪れました。夕餉の湯豆腐の美味しさに感激し、夢見心地でくつろいでいたところ、突如自身番に引き立てられてしまいます。二人には、とある嫌疑がかけられていると……。すぐれた頭脳と家宝の天眼鏡であらゆる事件を解決する。江戸人情ミステリ待望の第2弾。

柳広司さんの『アンブレイカブル』
1925年に成立した治安維持法。歴史の闇の中であっても輝きを放つ、「敗れざる者たち」の矜恃とは――?
プロレタリア文学の旗手・小林多喜二、反戦川柳作家・鶴彬、編集者・和田喜太郎、稀代の哲学者・三木清ら、己の信念を貫く男たちを、クロサキと名乗る内務省の男が追い詰めてゆきます。
戦中を舞台に描くもう一つのスパイミステリ。

葉室麟さんの『不疑 葉室麟短編傑作選』
中国の漢の時代、長安の知事と警察長官を兼ねる「京兆尹」という役職がありました。謀反を未然に防いだ功によって抜擢された「不疑」は、厳格でありつつも慈悲を忘れず、辣腕として知られていました。ある日、天子にしか許されない黄色の隊列を率いた謎の男が宮廷を訪れ、男が反乱によって殺されたはずの皇太子を名乗ったことで、宮廷は混乱の渦に巻き込まれます。書籍化初の中編「不疑」をはじめ、葉室麟が遺した全6編を収録。

ハヤカワ文庫JA
宮園ありあさんの『ヴェルサイユ宮の聖殺人』
1782年5月、フランス国王ルイ16世の従妹にしてパンティエーヴル公妃マリー=アメリーは、ヴェルサイユ宮の施錠された自室でオペラ座演出家の刺殺体を発見。遺体は聖書の切れ端を掴み、血文字を残していました。その傍らには意識を失くした男、ボーフランシュ大尉ジャン=ジャックの姿が。ジャン=ジャックは倒れる直前に、マリー=アメリーも見かけた謎の黒づくめの人物を目撃していました。マリー=アメリーは、犯人として投獄されかけていたジャン?ジャックを相棒に、事件解決に乗り出しますが……。
第10回アガサ・クリスティー賞優秀賞受賞作。

新潮文庫
梶よう子さんの『広重ぶるう』
武家に生まれた歌川広重は絵師を志しますが、人気を博していたのは葛飾北斎や歌川国貞でした。一方、広重の美人画や役者絵は、色気がない、似ていないと酷評ばかり。絵は売れず、金もなく、鳴かず飛ばずの貧乏暮らし。それでも、絵を描くしかないと切歯扼腕する中で、広重が出合ったのは、舶来の高価な顔料「ベロ藍」でした……。
『東海道五拾三次』や『名所江戸百景』を描き、ゴッホを魅了した絵師の、意地と涙の人生を描いています。第42回新田次郎文学賞受賞作。

新潮文庫nex
大塚已愛さんの『友喰い:鬼食役人のあやかし退治帖』
しくじれば、喰われる――。富士のふもとの山廻役人・坂下と加当の務めは、無断で山の樹木を伐る不届き者の見張り。だが真の任務は、林奉行・小野寺の指令のもと、山に棲むあやかしを退治すること。目玉を抉られ、四肢を奪われ、いつも犠牲になる加当と、なんでも喰らう化け物喰いの坂下は山の怪を次々と解決に導きますが、実は壮絶な過去があり……。最強の役人バディが暴れまわる伝奇エンタメ!

毎日文庫
逢坂剛さんの『道連れ彦輔 居直り道中 上』『道連れ彦輔 居直り道中 下』
彦輔は手間賃さえ出れば細かい事は詮索しない「道連れ(付き添い)」稼業。口のきけない美少女菊野を京の都まで送り届ける事を請け負いますが、今回の仕事はどこかきな臭い。目的も少女の正体も知らされぬまま彦輔は中山道を進むことに。
中山道をゆく彦輔らの珍道中に数々の難関が待ち受ける。一行につきまとう黒い影。命懸けの関所破り。山賊の襲来。さらわれた菊野を追い敵に囲まれた彦輔の運命やいかに!?
江戸の旅情溢れる長篇時代小説。

!おすすめ度
:読みたい/入手したい
:新装版/復刊
:気になる/チェックしたい

●1月23日発売 KADOKAWA・角川ソフィア文庫
『狼の義 新 犬養木堂伝』 林新、堀川惠子 『狼の義 新 犬養木堂伝』
『道元『正法眼蔵』を読む』 角田泰隆 『道元『正法眼蔵』を読む』
●1月23日発売 KADOKAWA・角川文庫
『湯どうふ牡丹雪 長兵衛天眼帳』 山本一力 『湯どうふ牡丹雪 長兵衛天眼帳』
『アンブレイカブル』 柳広司 『アンブレイカブル』
『喜べ、幸いなる魂よ』 佐藤亜紀 『喜べ、幸いなる魂よ』
『不疑 葉室麟短編傑作選』
→記事:「2024年1月下旬の新刊(文庫)」をアップ
葉室麟 『不疑 葉室麟短編傑作選』
『後宮の検屍女官6』 小野はるか 『後宮の検屍女官6』
『男装の華は後宮を駆ける 鳳凰の簪』 朝田小夏 『男装の華は後宮を駆ける 鳳凰の簪』
『いろは堂あやかし語り よわむし陰陽師は虎を飼う』 霜月りつ 『いろは堂あやかし語り よわむし陰陽師は虎を飼う』
『鳥籠のかぐや姫 下 暁に華ひらく愛』 鶴葉ゆら 『鳥籠のかぐや姫 下 暁に華ひらく愛』
『紋の国の宮廷彫刻師』 瀬那和章 『紋の国の宮廷彫刻師』
●1月23日発売 中央公論新社・中公文庫
『武王の門(上)』 北方謙三 『武王の門(上)』
『武王の門(下)』 北方謙三 『武王の門(下)』
『うぽっぽ同心十手綴り-かじけ鳥』 坂岡真 『うぽっぽ同心十手綴り-かじけ鳥』
『源氏供養(上)-新版』 橋本治 『源氏供養(上)-新版』
『源氏供養(下)-新版』 橋本治 『源氏供養(下)-新版』
●1月24日発売 早川書房・ハヤカワ文庫JA
『ヴェルサイユ宮の聖殺人』 宮園ありあ 『ヴェルサイユ宮の聖殺人』
●1月25日発売 KADOKAWA・メディアワークス文庫
『皇帝陛下の御料理番』 佐倉涼 『皇帝陛下の御料理番』
●1月26日発売 春陽堂書店・春陽文庫
『桃太郎侍 上巻』 山手樹一郎 『桃太郎侍 上巻』
『桃太郎侍 下巻』 山手樹一郎 『桃太郎侍 下巻』
●1月26日発売 二見書房・二見時代小説文庫
『はぐれ同心の意地 神田のっぴき横丁6』 氷月葵 『はぐれ同心の意地 神田のっぴき横丁6』
『用心棒稼業 会津武士道7』 森詠 『用心棒稼業 会津武士道7』
『闇夜の烏 栄次郎江戸暦30』 小杉健治 『闇夜の烏 栄次郎江戸暦30』
●1月29日発売 新潮社・新潮文庫
『フランス革命の女たち:激動の時代を生きた11人の物語』 池田理代子 『フランス革命の女たち:激動の時代を生きた11人の物語』
『広重ぶるう』 梶よう子 『広重ぶるう』
●1月29日発売 新潮社・新潮文庫nex
『友喰い:鬼食役人のあやかし退治帖』 大塚已愛 『友喰い:鬼食役人のあやかし退治帖』
●1月29日発売 毎日新聞出版・毎日文庫
『道連れ彦輔 居直り道中 上』 逢坂剛 『道連れ彦輔 居直り道中 上』
『道連れ彦輔 居直り道中 下』 逢坂剛 『道連れ彦輔 居直り道中 下』
『島津は屈せず 下』 近衛龍春 『島津は屈せず 下』
『島津は屈せず 上』 近衛龍春 『島津は屈せず 上』

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