時代小説●文庫新刊情報|2024年1月中旬の新刊(11日→20日)
2024年1月11日から1月20日の間に、文庫で刊行される時代小説の新刊情報リストです。新刊の各タイトルは、Amazon.co.jpの詳細紹介ページにリンクを張っています。
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双葉文庫
佐伯泰英さんの『陰流苗木 芋洗河岸(1)』
神田明神下にある一口長屋に、妻子連れの侍が流れ着きました。藩を食いつめ美濃を出てきた、その名は小此木善次郎。職業なし、金もなし、どこかとぼけたこの侍、じつは剣の達人です。親切な住人や大家が揃う一口長屋に溶け込む一家でしたが、長屋には隠された秘密があり、善次郎はやがてその秘密の渦に巻き込まれていきます。
3か月連続刊行、手に汗握る新シリーズ(全3巻)開幕!
上田早夕里さんの『ヘーゼルの密書』
1939年、上海。激化する日中の対立関係。時代が新たな大戦へと向かう中、それでも戦争を回避すべく、日中和平工作にすべてをかけた人々がいました。
語学教師の倉地スミは、極秘裡の日中和平工作に通訳として参加していました。いったんは頓挫する和平の道だが、今井武夫陸軍大佐のもと、新たな交渉〈桐工作〉に乗り出してゆきます。日中双方の謀略が渦巻く中、スミと仲間たちは想像を絶する困難なミッションに挑むのですが、歴史の巨大なうねりに命をかけ立ち向かう人々の姿に心震える長編。
講談社文庫
辻堂魁さんの『うつし絵 大岡裁き再吟味』
十五年前、旗本倉橋家の若侍が斬られ、疑いのかけられた旗本家当主内藤斎樹は割腹し、面目を保ったとして両家が決着で調べが止まった事件。謎を謎のまま残してはおけない大岡越前は、土田半左衛門あるいはその父庫之助と内藤斎樹とは関わりがあったのではないか? 大岡忠相の意を受けて、鷹匠の子・古風十一や元読売屋の金五郎たちが動きはじめます。だが相手は格式ある旗本家、決着済みの事件を掘り返す大岡忠相への反発は強く……。
蓋をされた十五年前の事件に隠された人々の哀感をていねいに描き出す、辻堂魁の調べ直し事件帖。
吉森大祐さんの『蔦重』
喜多川歌麿、東洲斎写楽、恋川春町、山東京伝、曲亭馬琴……。鋭い閃きと大胆な企てで時代を切り開いた稀代の出版プロデューサー・蔦屋重三郎が世に送り出した戯作者や絵師たち。江戸の精華として誰もが知る彼らの人生の栄光と悲哀を描いた、連作短編集。
集英社文庫
杉山大二郎さんの『大江戸かあるて 秋空に翔ぶ』
江戸一番の医者を目指す20歳の駿は、弱き者を守る医者になるべく修業を終えて念願の独立を果たすも……。感動と学びが詰まった、人気青春時代小説第3巻。
!おすすめ度
★:読みたい/入手したい
■:新装版/復刊
♪ :気になる/チェックしたい
◎:文庫書き下ろし
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