時代小説●文庫新刊情報|2023年12月中旬の新刊(11日→20日)
2023年12月11日から12月20日の間に、文庫で刊行される時代小説の新刊情報リストです。新刊の各タイトルは、Amazon.co.jpの詳細紹介ページにリンクを張っています。
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双葉文庫
井原 忠政さんの『三河雑兵心得 【十三】-奥州仁義』
秀吉の命令により、関東に移封となった徳川家。茂兵衛も家康に従い、一族郎党を引き連れて江戸にやってきました。
そんな中、陸奥国、南部氏の家臣である九戸政実が秀吉による奥州仕置に異を唱え、反旗を翻しました。ただちに再仕置軍の派遣が決定し、徳川家も参陣を求められます。
井伊直政の軍監として出陣することになった茂兵衛は、例によって家康から無理難題を命じられてしまい……。戦国足軽出世物語の第13弾です。
千野隆司さんの『おれは一万石 【二十七】-五両の報』
藩と領民が力を合わせ「国替え」という最大の難事を乗り越えた高岡藩井上家。先代正国の葬儀も滞りなく終わり、正室京の出産も間近に迫る中、正紀の腹心である植村に縁談が持ち上がります。
一方、市中では複数の侍が白昼堂々商家に押し入り金子を奪うという大胆な手口による押し込みが発生。北町与力の山野辺は、下手人捜しに奔走しますが……。シリーズ第27弾。
芝村凉也さんの『北の御番所 反骨日録 【九】-廓証文』
廻り方の欠員を埋めるため、隠密廻りを拝命した裄沢広二郎は、吉原面番所で立ち番に就く日々を送っていました。
ひょんなことから年季明けを目前に控えた遊女・狭衣と言葉を交わすようになった裄沢は、吉原を出たら幼馴染みと所帯を持つと語る狭衣の明るい気性を好もしく思っていました。そんな折、狭衣のいる半籬の遊女屋で泥棒騒ぎが出来し、泥棒はすぐに捕まったものの、裄沢は妙な胸騒ぎを覚えます……。痛快時代小説シリーズ第9弾。
時代小説文庫
汀こるものさんの『お遍路と御霊返し 煮売屋なびきの謎解き仕度』
幼い頃に親兄弟とはぐれ、神田で煮売屋を営む久蔵に引き取られ育てられたなびき。十四歳になってから、店と店を加護する神棚を久蔵から引き継ぎ、常連客から寄せられる事件を、持ち前の勘の鋭さと神さまのお告げで解決してきました。
夢のお告げの後に煮売屋に四国八十八ヶ所巡礼を終えた僧・道維がやって来たり、看板娘のおしずの元旦那が押しかけて来たりと騒動が押し寄せます。
煮売屋なびきに平穏な日々は戻るのでしょうか。江戸前ミステリー、いよいよ大団円。
講談社文庫
砂原浩太朗さんの『黛家の兄弟』
神山藩で代々筆頭家老の黛家。三男の新三郎は、兄たちとは付かず離れず、道場仲間の圭蔵と穏やかな青春の日々を過ごしています。しかし人生の転機を迎え、大目付を務める黒沢家に婿入りし、政務を学び始めていました。そのさなか、黛家の未来を揺るがす大事件が起こります。その理不尽な顛末に、三兄弟は翻弄されていきます。
令和の時代小説の新潮流「神山藩シリーズ」第2弾。
風野真知雄さんの『魔食 味見方同心(一) 豪快クジラの活きづくり』
魚之進のもとに嫁いできたおのぶは、より積極的に事件の解明に関わるようになりました。そして早速、二人で小網町を歩いていると、「クジラの活きづくり」の話を聞きつける。あまりに豪快で突拍子もない料理の仕方に、魚之進は味見方としてほっておけなくなり、奉行の筒井に報告すると死人も出ているといいます。相談の上、クジラ肉を商う「海獣屋」という店のことを魚之進が調べてみることに……。大人気「味見方同心」、待望の新シリーズ開始!
!おすすめ度
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■:新装版/復刊
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◎:文庫書き下ろし
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