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文庫●2023年9月下旬の新刊

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時代小説●文庫新刊情報|2023年9月下旬の新刊(21日→月末)

2023年9月21日から9月末日の間に文庫で出る時代小説の新刊情報です。
新刊の各タイトルは、Amazon.co.jpの詳細紹介ページにリンクを張っています。
新刊情報リストを見る

角川文庫
門井慶喜さんの『銀閣の人』
応仁の乱は、京の街を焼け跡にしようとしていました。室町幕府八代将軍・足利義政は、京の秩序を守る責務から目をそらし、自らの美意識の顕現に挑みました。
孤独な将軍は、何に苦悩し、何を実現しようとしたのでしょうか。日本建築の源流となった“銀閣寺”建立の秘密に迫った歴史巨編。

辻井南青紀さんの『主君押込 城なき殿の闘い』
飯山藩の郡方・大竹五郎左衛門は、筆頭家老の田辺斎宮より発せられた元旦の一斉不出仕令に戸惑いを隠せずにいました。主君・本多重元と、藩政の実権を握る田辺との軋轢が限界にまで来ていました。重元は、元旦に直仕置を発布し、重臣を入れ替えると。ところが、大竹らを待ち構えていたのは、恐るべき惨劇でした。田辺たちに押込を宣言され、斬殺される仲間。さらに重元も、幽閉されてしまい……。

中公文庫
谷津矢車さんの『廉太郎ノオト』
最愛の姉の死、厳格な父との対立、東京音楽学校での厳しい競争、孤高の天才少女との出会い、旋律を奏でることをためらう右手の秘密。
若き音楽家・瀧廉太郎は、恩師や友人に支えられながら、数々の試練を乗り越え、作曲家としての才能を開花させていきます。そして、新しい時代の音楽を夢みてドイツ・ライプツィヒへと旅立ちますつが……。「西洋音楽不毛の地」に種を植えるべく短い命を燃やした一人の天才の軌跡を描き出す、気鋭の俊英が挑む明治小説。

新潮文庫
佐藤賢一さんの『日蓮』
「このままでは日本は滅ぶ!」 地震が起き、疫病が蔓延し、命が無惨に失われる、悪法に染まってしまった世を変えるため、日蓮は法華経への帰依を説き、他宗派に敢然と挑みました。それは権力者たる北条氏を敵とすることに等しこと。斬首の危機、佐渡への配流。苦難の中で、信じる法をひたすら世に広め続ける日蓮は、その信仰と情熱で人びとを救うことができるのでしょうか。歴史を動かした僧の半生を描く、巨編。

諸田玲子さんの『ちよぼ:加賀百万石を照らす月』信長と前田家に敗した朝倉家臣の娘・幾世は長じて正室まつの侍女として前田家に入り、千代保と改名。初代加賀藩主・利家に見初められて側室になり男児を産む。猿千代と名付けられた子はのちに三代藩主・利常となり、徳川の治世、千代保は人質として江戸へ向かいました。加賀百万石の礎を築き、能登に五重塔を建立して寿福院の名で親しまれた女傑の生涯を描いた長編。

青山文平さんの『泳ぐ者』
離縁して三年半もたつのに、なぜ元妻は元夫を刺したのでしょうか。事件の「なぜ」を追う徒目付、片岡直人は真相を確信しますが、最悪の事態を招いてしまいました。そんな折、奇妙な噂が耳に入る。毎日決まった時刻に、大川を泳ぐ男がいるという。違和感の向こうに見えてくる謎めいた人生と、口に出せぬ過去。闇を抱えて生き抜いてきた男と女が、最期にみせた真実とは。ざらついた心を隠しながら、穏便に日々を過ごしてきた人間の心の翳を描きます。

梶よう子さんの『江戸の空、水面の風:みとや・お瑛仕入帖』
能天気だが優しかった兄の長太郎を亡くしたお瑛でしたが、茅町のお馴染みの面々に助けられ、いつしか成次郎と夫婦となり、穏やかに暮らしていました。そんな時、お加津が営む『柚木』の新しい奉公人、圭太が現れます。苦労人で、礼儀正しく、気配りを忘れない圭太を、お加津は褒めちぎりますが、お瑛の胸はざわつきました。知らぬうちに、『柚木』は変わっていき、お瑛の予感は的中。本当のことが知りたくて、お瑛は自慢の猪牙舟で大川に漕ぎだしていきます。「みとや・お瑛」第二シリーズ、開幕です。

!おすすめ度
:読みたい/入手したい
:新装版/復刊
:気になる/チェックしたい

●9月21日発売 マイナビ出版
『帝都ハイカラ探偵帖 ~少年探偵ダイアモンドは怪異を謎解く~』 霜月りつ 『帝都ハイカラ探偵帖 ~少年探偵ダイアモンドは怪異を謎解く~』
●9月22日発売 KADOKAWA・角川ソフィア文庫
『新版 うつほ物語 四 現代語訳付き』 室城秀之訳注 『新版 うつほ物語 四 現代語訳付き』
『天才と異才の日本科学史』 後藤秀機 『天才と異才の日本科学史』
●9月22日発売 KADOKAWA・角川文庫
『ワカタケル』 池澤夏樹 『ワカタケル』
『鼠、十手を預かる』 赤川次郎 『鼠、十手を預かる』
『銀閣の人』 門井慶喜 『銀閣の人』
『主君押込 城なき殿の闘い』
→記事:「2023年9月下旬の新刊(文庫)」をアップ
辻井南青紀 『主君押込 城なき殿の闘い』
『超訳 吉田松陰語録 運命を動かせ』 齋藤孝 『超訳 吉田松陰語録 運命を動かせ』
『笠置シヅ子 昭和の日本を彩った「ブギの女王」一代記』 青山誠 『笠置シヅ子 昭和の日本を彩った「ブギの女王」一代記』
●9月22日発売 中央公論新社・中公文庫
『青天-包判官事件簿』 井上祐美子 『青天-包判官事件簿』
『散華-紫式部の生涯(上)』 杉本苑子 『散華-紫式部の生涯(上)』
『散華-紫式部の生涯(下)』 杉本苑子 『散華-紫式部の生涯(下)』
『廉太郎ノオト』 谷津矢車 『廉太郎ノオト』
●9月25日発売 潮書房光人新社・光人社NF文庫
『日本陸軍の基礎知識 昭和の戦場編』 藤田昌雄 『日本陸軍の基礎知識 昭和の戦場編』
『読解・富国強兵 日清日露から終戦まで』 兵頭二十八 『読解・富国強兵 日清日露から終戦まで』
●9月26日発売 PHP研究所・PHP文庫
『わるい平安貴族 殺人、横領、恫喝…雅じゃない彼らの裏の顔』 繁田信一 『わるい平安貴族 殺人、横領、恫喝…雅じゃない彼らの裏の顔』
●9月26日発売 二見書房・二見時代小説文庫
『名門斬り 神田のっぴき横丁5』 氷月葵 『名門斬り 神田のっぴき横丁5』
『殺される理由 栄次郎江戸暦29』 小杉健治 『殺される理由 栄次郎江戸暦29』
『闇を斬る 会津武士道6』 森詠 『闇を斬る 会津武士道6』
●9月28日発売 新潮社・新潮文庫
『日蓮』 佐藤賢一 『日蓮』
『ギリシア人の物語3:都市国家ギリシアの終焉』 塩野七生 『ギリシア人の物語3:都市国家ギリシアの終焉』
『ちよぼ:加賀百万石を照らす月』 諸田玲子 『ちよぼ:加賀百万石を照らす月』
『泳ぐ者』 青山文平 『泳ぐ者』
『江戸の空、水面の風:みとや・お瑛仕入帖』 梶よう子 『江戸の空、水面の風:みとや・お瑛仕入帖』
『龍ノ国幻想6 双飛の暁』 三川みり 『龍ノ国幻想6 双飛の暁』

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単行本★2023年9月の新刊
単行本★時代小説新刊情報|2023年9月の新刊(1日→末日) 2023年9月1日から9月末日の間に、単行本(新書含む)で刊行される時代小説、歴史関連書の新刊情報リストです。新刊の各タイトルは、Amazon.co.jpの詳細紹介ページにリンク...