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文庫●2023年9月上旬の新刊

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時代小説●文庫新刊情報|2023年9月上旬の新刊(1日→10日)

2023年9月1日から9月10日の間に、文庫で刊行される時代小説の新刊情報リストです。新刊の各タイトルは、Amazon.co.jpの詳細紹介ページにリンクを張っています。
新刊情報リストを見る

PHP文芸文庫は、2回にわたって出ます。
○2日発売予定
畠山健二さんの『本所おけら長屋 外伝』
金はないが情はある、お節介で名高い「おけら長屋」を舞台にした大人気シリーズの“外伝”は、人気登場人物たちの若き日を描くエピソードゼロ。
偶然、同じ日におけら長屋に引っ越してきた万造と松吉が巻き起こした最初の騒動の顛末を描く「馬鹿と外道は紙一重」はじめ4編を収載。特別付録として、シリーズ第一幕(1~20巻)の名場面ガイドも付いています。

○8日発売予定
宮部みゆき 、梶よう子他さんの『おつとめ 〈仕事〉時代小説傑作選』
大御所の宮部みゆきさん、新直木賞作家の永井紗耶子さんをはじめ、梶よう子さん、中島要さん、泉ゆたかさんと人気作家の仕事小説が楽しめます。
とくに、「遺跡発掘師は笑わない」シリーズなどライトノベルで活躍している桑原水菜さんの短編に注目しています。

三好昌子さんの『無情の琵琶 戯作者喜三郎覚え書』
京の呉服屋の三男坊ながら、戯作者を夢みる喜三郎に、婿入りの話が持ち込まれました。しかしその相手には、許嫁が短命に終わるという「婿殺し」の異名があり、戸惑う喜三郎は、知人の寺に相談に行きます。するとそこには見知らぬ琵琶法師がいて、「救うべきは、その娘だ」と告げられます。京で大人気の芝居誕生に秘められた、悲しい真実を巡る時代ミステリー。

文春文庫
坂井希久子さんの『江戸彩り見立て帖 粋な色 野暮な色』
右近に押し切られ、塚田屋で呉服の色見立てを始めたお彩。妾腹の弟である右近を目の敵にしている塚田屋の主人は、「新しい流行り色を作れ」と無理難題を出します。
お彩と右近は、気風のいい辰巳芸者の蔦吉に助けを求めようとしますが、けんもほろろの塩対応。しかし、右近には何やら秘策があるようで……。
色は奇跡を起こせるのでしょうか? 江戸の色彩の奥深さが楽しめる、シリーズ第三弾。
河出文庫
藤田芳康さんの『化けもの: 南町奉行所吟味方秘聞』
窃盗の罪を犯したお絹は、白洲で裁きを受ける中で「ある化けものを殺したい」と漏らします。化けものの正体をめぐって難航する吟味の果てに、信じがたい驚愕の真相が明らかになり――。『屋根の上のおばあちゃん』で、第一回京都文学賞優秀賞を受賞した著者の初の時代小説です。

小学館文庫
坂岡真さんの『本能寺異聞 信長と本因坊』
「信長公の首級は何処にある」
大御所・徳川家康のたった一言で、「炎の記憶」を呼び覚まされた囲碁名人・本因坊算砂算砂は沈黙せざるを得なくなりました。慶長十二年師走、駿府城で対局中の出来事。
日海と名乗っていた若かりし頃の算砂は、戦国の時流に弄ばれ、本能寺の変の渦中に放り込まれていました。行方知れずの織田信長の亡骸、底知れぬ明智光秀の本意、茶会や連歌の会、安土築城などの不気味な闇。本能寺の変の真相を読み解きます。
若き法華僧の名棋士が、戦国人の傍らで見た歴史を描く、刮目の長編歴史小説。

祥伝社文庫
有馬美季子さんの『おぼろ菓子 深川夫婦捕物帖』
深川蛤町で飯屋〈川野〉を営むお純と一帯を駆け回る岡っ引きの弥助。 この夫婦、誰もが羨むほど仲が良く、美味い夕餉を摂りながら、睦まじく日々の事を語り合います。この日は弥助の縄張りで起きた凄惨な花魁殺しの話。現場に遺された血文字「月千」と菓子と思しき薄茶色の塊。奉行所の誰もが真意を掴めぬ中、お純は食の知識と味覚からある仮説を唱え、事件は思わぬ展開に。彩り豊かな食と切れ味抜群の推理を楽しめる、絶品捕物帖の始まりです。

!おすすめ度
:読みたい/入手したい
:新装版/復刊
:気になる/チェックしたい
:文庫書き下ろし

●9月1日発売 文芸社・文芸社セレクション
『神武天皇 日本国を創った男』 川口清 『神武天皇 日本国を創った男』
『新西遊記(二)』 斑鳩隼人 『新西遊記(二)』
●9月2日発売 PHP研究所・PHP文芸文庫
『本所おけら長屋 外伝』
→記事:「2023年9月上旬の新刊(文庫)」をアップ
→記事:万造と松吉の運命的な出会い、おけら長屋の原点を楽しむ
畠山健二 『本所おけら長屋 外伝』
『本所おけら長屋 読み始めセット』 畠山健二 『本所おけら長屋 読み始めセット』
●9月5日発売 潮出版社・潮文庫
『トリックスター群像 中国古典小説の世界』 井波律子 『トリックスター群像 中国古典小説の世界』
●9月5日発売 文藝春秋・文春文庫
『夢よ、夢 柳橋の桜(四)』 佐伯泰英 『夢よ、夢 柳橋の桜(四)』
『逃れ者 新・秋山久蔵御用控(十七)』 藤井邦夫 『逃れ者 新・秋山久蔵御用控(十七)』
『江戸彩り見立て帖 粋な色 野暮な色』 坂井希久子 『江戸彩り見立て帖 粋な色 野暮な色』
『世にも危険な医療の世界史』 リディア・ケイン 、ネイト・ピーダーセン 『世にも危険な医療の世界史』
●9月6日発売 河出書房新社・河出文庫
『化けもの: 南町奉行所吟味方秘聞』
→記事:白洲で繰り広げられる、八丈島娘の化けもの敵討ち譚
藤田芳康 『化けもの: 南町奉行所吟味方秘聞』
『小説紫式部』 三枝和子 『小説紫式部』
●9月6日発売 小学館・小学館文庫
『本能寺異聞 信長と本因坊』 坂岡真 『本能寺異聞 信長と本因坊』
●9月7日発売 朝日新聞出版・朝日文庫
『剣術修行の廻国旅日記』 永井義男 『剣術修行の廻国旅日記』
『暗い時代の人々』 森まゆみ 『暗い時代の人々』
●9月8日発売 PHP研究所・PHP文芸文庫
『家康と九人の女』 秋月達郎 『家康と九人の女』
『おつとめ 〈仕事〉時代小説傑作選』 宮部みゆき 、梶よう子他 『おつとめ 〈仕事〉時代小説傑作選』
『無情の琵琶 戯作者喜三郎覚え書』 三好昌子 『無情の琵琶 戯作者喜三郎覚え書』
●9月8日発売 祥伝社・祥伝社文庫
『おぼろ菓子 深川夫婦捕物帖』 有馬美季子 『おぼろ菓子 深川夫婦捕物帖』
『取次屋栄三〈新装版〉』 岡本さとる 『取次屋栄三〈新装版〉』
●9月8日発売 徳間書店・徳間文庫
『隠密鑑定秘禄三 下達』 上田秀人 『隠密鑑定秘禄三 下達』
『公儀鬼役御膳帳 春疾風 〈新装版〉』 六道慧 『公儀鬼役御膳帳 春疾風 〈新装版〉』
●9月8日発売 法蔵館・法蔵館文庫
『江戸時代の官僚制』 藤井讓治 『江戸時代の官僚制』
『宗教民俗学』 高取正男 『宗教民俗学』
『天狗と修験者: 山岳信仰とその周辺』 宮本袈裟雄 『天狗と修験者: 山岳信仰とその周辺』

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単行本★2023年9月の新刊
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