文庫●2023年8月下旬の新刊

時代小説●文庫新刊情報｜2023年8月下旬の新刊（21日→月末）

2023年8月21日から8月末日の間に文庫で出る時代小説の新刊情報です。
新刊の各タイトルは、Amazon.co.jpの詳細紹介ページにリンクを張っています。
→新刊情報リストを見る

集英社文庫
平谷美樹さんの『賢治と妖精琥珀』
謎の琥珀の欠片で、不死の力を得た祈?僧ラスプーチン。偶然その片割れを手に入れた宮澤賢治は争奪戦に巻き込まれます。伝奇ロマン。

角川文庫
蝉谷めぐ実さんの『化け者心中』
文政年間の江戸。ある夜、中村座の座元と狂言作者、6人の役者が次の芝居の前読みに集まった中、車座になった輪の真ん中に生首が転がり落ちました。しかし役者の数は変わらず、鬼が誰かを喰い殺して成り代わっているのは間違いないありません。一体誰が鬼なのでしょうか。かつて一世を風靡した元女形の魚之助と鳥屋を商う藤九郎は、座元に請われて鬼探しに乗り出します。第27回中山義秀文学賞受賞のデビュー作。

時代小説文庫
髙田郁さんの『契り橋あきない世傳金と銀特別巻(上)』
シリーズを彩った登場人物たちのうち、四人を各編の主役に据えた短編集。五鈴屋を出奔した惣次が、如何にして井筒屋三代目保晴となったのかを描いた「風を抱く」。生真面目な佐助の、恋の今昔に纏わる「はた結び」。老いを自覚し、どう生きるか悩むお竹の「百代の過客」。あのひとに対する、賢輔の長きに亘る秘めた想いの行方を描く「契り橋」。
商い一筋、ひたむきに懸命に生きてきたひとびとの、切なくとも幸せに至る物語の開幕。
★2023/09/09追記
春陽文庫
横溝正史さんの『菊水兵談 ―横溝正史時代小説コレクション１－』
横溝正史の伝奇時代小説第一弾！幕末の動乱期を背景に、快男児・菊水兵馬とその好敵手である山城屋糸平を軸に、さまざまな人物たちが入り乱れて展開する波瀾万丈の連作幕末奇譚です。

！おすすめ度
★：読みたい／入手したい
■：新装版／復刊
♪ ：気になる／チェックしたい

●8月21日発売　集英社・集英社文庫
■	『札差市三郎の女房』	千野隆司
★	『賢治と妖精琥珀』	平谷美樹
●8月22日発売　中央公論新社・中公文庫
	『関東大震災　文豪たちの証言』	石井正己
■	『ゆめはるか吉屋信子-秋灯机の上の幾山河（下）』	田辺聖子
■	『日本医家伝』	吉村昭
●8月24日発売　KADOKAWA・角川ソフィア文庫
	『あなたに語る日本文学史』	大岡信
●8月24日発売　KADOKAWA・角川文庫
♪	『火鍛冶の娘』	廣嶋玲子
	『後宮の毒華夏炎の幽妃』	太田紫織
★	『化け者心中』	蝉谷めぐ実
●8月25日発売　角川春樹事務所・時代小説文庫
★	『契り橋あきない世傳金と銀特別巻(上)』 →記事：「2023年8月下旬の新刊（文庫）」をアップ →記事：シリーズを彩った脇役たちの物語。その前と後を描く短編集	髙田郁
●8月25日発売　潮書房光人新社・光人社NF文庫
	『満鉄と満洲事変』	岡田和裕
●8月25日発売　潮書房光人新社・産経NF文庫
	『こちら大本営報道部』	平櫛孝
●8月28日発売　春陽堂書店・春陽文庫
★	『菊水兵談 ―横溝正史時代小説コレクション１－』	横溝正史
■	『髑髏銭　上巻』	角田喜久雄
■	『髑髏銭　下巻』	角田喜久雄
●8月28日発売　二見書房・二見時代小説文庫
♪	『柳橋ものがたり 10　幻燈おんな草紙』	森真沙子
♪	『南町番外同心4』	牧秀彦
♪	『守れ！　台所と無宿人　平九郎留守居秘録9』	早見俊
●8月29日発売　新潮社・新潮文庫
	『ギリシア人の物語２：民主政の成熟と崩壊』	塩野七生
●8月29日発売　新潮社・新潮文庫nex
	『龍ノ国幻想５　双飛の闇』	三川みり